長浜市長選、浅見、松本両候補
長浜市長選は、現職の浅見宣義候補(66)と新人の松本長治候補(58)が、市内各地で個人演説会を重ね、支持を訴えている。会場では、市政の行方を左右する病院問題や地域振興策などを巡り、両候補がそれぞれの立場から熱のこもった訴えを展開。市政の「継続」か「刷新」かが問われる選挙戦は、中盤に差し掛かり、論戦の熱を増している。

長浜を前に進める戦い 浅見宣義候補
浅見候補は「この選挙は、長浜を前に進めるのか、それとも後戻りするのかの戦い」と述べ、「長浜大改革の第2幕として、市を前に進めなければならない」と強調した。
市政課題として、市立病院の経営悪化を挙げ、「売上が落ち、赤字が増えている病院は再建・再編しなければならない」と指摘したほか、「黒壁を再建して中心市街地を活性化させなければならない」「人口減少が著しい北部地域をどう振興するのかも大きな課題だ」と述べた。その上で、「私はこれらすべてに手を付けてきた」と語り、「古い体質を超えてまちを大改革しなければ、長浜は前に進まない」と力を込めた。
一方で、「そのことに反対し、気に食わない人たちがさんざん反対してきた」と述べ、「前の選挙のしこりが明らかに残っている」と指摘。「なんと情けないことか。元に戻したいのか」と強い言葉で批判した。
その上で、「長浜の人はそんなに愚かではない。私の言ったことを理解している良識ある人はこちらに来ている。ところがそれが分からない人たちは、残念ながらまた同じ選挙をしようとしている」と述べた。
市が係争中の約14億円の損害賠償請求訴訟を巡り、副議長がインターネット番組「びわモニ」で市を誹謗中傷するような発言をしたと言及し、「内容は大嘘だった」と断じた。「抗議書をびわモニ、副議長、議長に送った結果、9日後に全面撤回と謝罪があった」と説明し、「こんな言動を副議長がして14億円訴訟でごちゃごちゃと市を批判するのは、明らかに利敵行為。市に対する名誉毀損で、市の訴訟活動に反するもの」と厳しく批判した。その上で、「市と議会が信頼関係を持って相手に対抗することが何より大切」と述べた。
「今回の選挙は、前の流れに戻すのか、それとも難しい問題を乗り越えて明るい未来を目指すのかを問う戦いだ」と強調。「未来像がなく、既得権益にこだわり、現状を変えたくない。そういう人たちに長浜を任せるわけにはいかない」と訴えた。
(1日、高月コミュニティセンター)

病院職員へ、ねぎらいの心を 松本長治候補
冒頭、家族連れの参加者に目を向け、「きょうはうれしいことがある。これまで130回を超える対話の会や講演会を開いてきたが、きょうは生後4カ月の子どもが来てくれた。最年少です」と語り、会場を和ませた。
市立病院を巡っては、「私たちの命と健康を守っていただいている病院に対し、この4年間はひどかった」と述べ、病院再編議論や経営改善の過程で現場の職員が翻弄されている現状を指摘。「一生懸命、患者さんに向き合い、コロナ禍でも命を張って働いていただいた方々には、しっかりとしたねぎらいの言葉と心が必要だ」と強調した。
病院再編の進め方については、「急激な変化はみんなを不幸にし、市民を巻き添えにする」とし、「病院同士が互いに助け合いながらやっていくしかない。病院のことは私が解決するので安心してほしい」と述べた。
湖北病院の改築を巡っては、「設計が終わっているのに建設が始まっていない。設計で既に約3億円を使っている。入札をかければすぐに建設が始まるのに、何も進んでいない」と現状を批判し、早期の改築に取り組む考えを示した。
また、市職員のモチベーションや組織運営にも言及し、事務ミスが相次いでいることを挙げて、「ミスだけでなく、金銭的にも大きな損失が出ている。問題は、リーダーが責任を取るという覚悟を持っていないことだ」と訴えた。
さらに、市民の思いや願いを書き留めたという「青いノート」を手に、「少しずつ分かってきたことがある」と前置きし、伊香、東浅井地域について「市民協働が弱くなっている」と分析。「地域の課題や文化、歴史を地域で支える市民協働の担い手が、北部へ行くほど少なくなっている。自治会長をしながら地域協働も担っており、これでは疲弊してしまう」と述べた。
その上で、「市民協働センターを伊香と東浅井地域につくり、市民協働や市民活動を支えていきたい」とし、地域力の底上げに取り組む姿勢を示した。
(2日、JA北びわこ浅井支店)




