2020年3月17日

親子で38年、手打ちそば「そば廣」

長浜市八幡中山町で、「極み」を求め

 新型コロナウイルス感染症の影響が飲食業界に広がる中、八幡中山町の手打ちそば「そば廣」は親子で38年間、店を切り盛り。そばの「極み」を追求しているおかげで、顧客の舌を満足させ、地元に愛され続けている。

 店主の北村広治さん(59)は、川崎町でそば屋を始め、13年前、現在地に移り、新店舗を構えた。開業当初から母のつや子さん(86)も洗い物などを手伝っている。

 同店はSNSに頼らず、口コミだけで固定客を獲得。コロナ禍の中、客足が遠のかないのは北村さんが研究熱心なため。麺はすべて手打ち。だしも独自の作り方で、毎朝6時から準備している。食味や食感などはすべて「土地柄」「そば通」に合わせており、毎日、その日の天候や気温に応じて調整。休みの日も店に出て、究極の味を求めている。

 

 

 これからのオススメは「天ぷらそば」。天ぷらは衣を薄めにしており、専用の油で揚げているから、サクサク。麺はどっぷりつゆに浸しても、そばの自体の風味を楽しめるよう、ダシの濃さなどを工夫している。

 つや子さんは「カウンター越しに(お客さんに)あいさつしてもらえると嬉しい。仕事好きで、健康やったから、ここまでできた」と話し、北村さんも「地道に、そば通の人たちのために勉強している。体が続く限り、店を続けたい」と目を輝かせていた。

 営業時間は午前11時から午後2時半と午後5時から同7時半。木曜休み。問い合わせはそば廣℡(65)2436へ。

2020年3月16日

米原に、ブルースティックス滋賀誕生

ホッケージャパンリーグに参戦

 米原市にホッケーの最高峰、高円宮牌日本リーグ(ジャパンリーグ)に参戦する男子チーム「ブルースティックス滋賀(BS滋賀)」が誕生。15日、県立伊吹運動場で記者会見が開かれた。

 びわ湖国体(1981年)で地元開催されて以降「お家芸」として定着したホッケーだが、近年、競技人口の減少が進んでいる。その要因のひとつとして県内でリーグのチームが存在しないことがあげられ、地元の有志たちが一般社団法人「ホッケーアカデミー滋賀」(上野賢一郎代表理事)を発足。「BS滋賀」を立ち上げた。

 選手は米原市民と聖泉大学の学生計31人。監督には全日本チームのマネージャー・山堀貴彦さんが就任した。今後、地元企業がスポンサーとなり、チームを運営する。チームカラーは「滋賀ブルー」と名付けた水色と緑の中間色。シンボルマークはイヌワシとスティック。

 実業団と大学でつくるジャパンリーグ男子は2部制でH1(1部)は6チーム、H2(2部)はBS滋賀の加盟により9チーム。4〜6月、10〜11月のシーズンで8試合を戦い、順位を決定。上位に入ればH1への昇格もできる。

 山堀監督は「皆、個人技が高く、スピードもあり、攻撃的だが、もっと上を目指すため、人を魅了し、感動させるプレーを見せたい。チームコンセプトはワークトゥトゥゲザー(協働)。目標は2024年の滋賀国体時、H1で優勝すること」と抱負を述べた。

2020年3月13日

北ビワコホテルグラツィエ、ハートのピザで晴れの日を応援

コロナに負けない!宅配部門を強化

 新型コロナウイルスの感染拡大で外食の自粛ムードが深まる中、北ビワコホテルグラツィエは家庭でも本格的なホテルの料理を楽しんでもらおうと、デリバリーサービスを強化。春休み期間中(3月20日〜4月7日)には、入学や卒業のお祝いとして、ハート型のデザートピザのプレゼントも計画している。

 同ホテルも会合などの自粛のあおりを受けて、宴会が軒並みキャンセルとなるなど苦境に立たされている。このため、デリバリー部門「ベントット」を強化し、ホテル料理人手作りの和洋中の弁当15種類やオードブルの宅配を行っている。

 また、従来の朝食バイキングを、シェフが料理を取り分ける「カフェテリア・スタイル」に改めて、宿泊客以外にも開放。自粛ムードに疲れた市民から好評だという。

 デリバリーの強化に合わせて考案したサービスがハート型のピザのプレゼント。イタリアから輸入したピザ窯で生地を焼き上げ、チーズやイチゴなどをトッピングする。弁当やオードブルをホテルで受け取る客のうち、「お祝い」がある客にプレゼントする。例年、春休み期間中にはホテルで卒業や入学などの祝宴が開かれていることから、家庭でのお祝いにハート型のピザで花を添えたい考え。

 同ホテルでは「暗い話題が多い中ですが、地元に根ざすグラツィエとして、晴れの日を全力で応援します。みんなで一緒に乗り越えましょう」と話している。

 デリバリーは1種類4個以上から受け付けている。詳細は左記QRコードか、同ホテル℡(62)7777へ。

2020年3月12日

タコス専門店「小麦畑」が評判

野菜と小麦にこだわり

 JR長浜駅近くの「長濱ええもんショップセイキン」(元浜町)内に、タコス専門店「小麦畑」がオープンし、地場産の野菜や小麦へのこだわりが評判を呼んでいる。

 タコスはトルティーヤと呼ばれる薄焼き生地で野菜や肉を包んだメキシコ発祥の軽食。同店では地元産の無農薬栽培の小麦で作ったトルティーヤに、長浜市内で有機農業に取り組む農家グループ「おてまいり屋」の野菜、甘辛く煮込んだひき肉、サルサソースを包んでいる。

 トルティーヤは湖北町小倉の生産者「シバタ・グラウンド・ミュージック」(柴田ファーム)が栽培した小麦を石臼でひいた全粒粉を用い、注文を受けてから焼き上げる。小麦のしっかりとした味わいと、もちもちとした食感が人気。仕入れる野菜は季節によって変わり、今はわさび菜、スイスチャード、サラダほうれん草、水菜などを採用している。

 テイクアウト650円(学割あり。350円。午後3時〜6時半)。店内で食べるタコスプレートはスープ付きで990円。このほかバナナジュース(450円〜)、野菜カレー(990円)もある。いずれも税込み。おてまいり屋の野菜も販売している。

 同店では「地元の生産者がこだわって作った野菜を使っている。地元の恵みをテイクアウトで気軽に楽しんでもらいたい」と話している。

 午前10時半から午後6時半まで。不定休。問い合わせは同店℡(53)3125へ。

2020年3月11日

「ル・ペイサージュ」仏美食ガイドに掲載

新木産業直営ホテルのフランス料理店

 フランスの美食レストランガイド「ゴ・エ・ミヨ ジャポン2020」がこのほど発刊され、西浅井町大浦のホテル「ロテル・デュ・ラク」内のレストラン「ル・ペイサージュ」が県内のフランス料理店としては唯一、掲載された。

 ゴ・エ・ミヨは美食のエキスパートが編集するガイドで、日本では知名度は高くないものの、フランスではミシュランガイドと並ぶ権威ある格付け本。ミシュランは「星」の数で店をランク付けするのに対し、ゴ・エ・ミヨは「コック帽」の数でランク付けする。

 審査は覆面調査で行われ、環境・雰囲気、料理・ワインの質、サービス、値段などについて20点満点で評価され、10点以下のレストランは扱われないという。

 ゴ・エ・ミヨの日本版は2017年から発行し、徐々に調査対象エリアを拡大している。20年版では東京を中心に673軒が掲載され、初めて対象エリアとなった滋賀県からは、ル・ペイサージュ(コック帽3)を含む7店舗が紹介されている。

 

 

 ル・ペイサージュは新木産業(高月町森本)が直営するレストラン。料理長の山本卓也さん(41)は東近江市出身で、星野リゾート軽井沢の高級フレンチレストラン勤務などを経て、2018年からル・ペイサージュで料理長として腕を振るっている。

 「テロワール(※)発酵フレンチ」をコンセプトに、滋賀や、滋賀と街道で結ばれる各地の旬の野菜や魚介類などを食材とし、滋賀の食文化の一つである「発酵」で旨味を引き出しているのが特徴。

 山本さんは「発酵という滋賀の文化、風土をベースに料理を組み立たことが評価されたのではないか」と語り、「これを機に滋賀の風土を認知してもらい、日本全国に食文化を発信できれば」と話している。

 ル・ペイサージュではミシュランガイドへの掲載を目標に料理や接客を追求しており、ロテル・デュ・ラクの嶋村幸雄総支配人(57)は「フランス料理界で権威あるゴ・エ・ミヨに評価されたことで自信につながり、ミシュランの星も近づいた。今後、1年ごとに評価されるので、1つの料理、1つのサービスの徹底を心掛けたい」と話している。

 なお、ル・ペイサージュのほかに、県内からは招福楼(東近江)、徳山鮓(余呉町川並)、比良山荘(大津)、炭火割烹蔓ききょう(同)、自然坊たなか(同)=いずれもコック帽3=、行楽庵(同)=コック帽2=が掲載された。

 【テロワール】産地を取り巻く土壌や気候、風土を指す。ゴ・エ・ミヨ・ジャポンでは日本の風土で生まれた食材や調理法が現代の感覚を取り入れながらどのように食の現場に生かされているのかが評価される。

2020年3月10日

斬新な凸凹漆器 「浜椀」

仏壇の「宗永堂」が開発、波やウロコをイメージ

 国友町の仏壇仏具店「宗永堂」は独創的な漆器「浜椀」を開発。斬新な凹凸の塗り上げが話題となっている。

 店主の杉中伸安さん(56)は浜仏壇の漆職人の傍ら、うるし工房「NUUL(ヌール)」ブランドを立ち上げ、和紙の漆塗り花器など、独創的な創作活動をしている。

 「浜椀」は器の外側に漆との粉を混ぜたものを下地とし、厚みにより模様を描く「つけ塗り仕上げ」を施している。

 輪島塗のように表面に光沢はないが、しっかりとした手ざわりで、傷つきにくく、欠けたり、ひび割れした場合も補修ができる。

 模様としては琵琶湖のさざ波をイメージした「WAVE(浜波)」、魚の鱗のような「UROCO(うろこ)」のほか、縁が割れたようなデザインの小鉢「ROCK(竹生の岩)」があり、黒漆を塗り重ねた濃厚な色合いの「黒漆」と下地が透けて見える「朱溜め」の2色を揃える。

 従来の漆器は高級で丁寧に扱わなくていけないというイメージだが、杉中さんは「ジーンズのように身近でカジュアルに使ってもらえれば」と話し、結婚祝いや還暦、長寿の祝いなどに重宝がられているという。今後はパスタ皿やサラダボールなどへの展開も考えている。

 いずれも高さは7㌢で直径12㌢が4500円、直径11・5㌢が3800円。問い合わせは宗永堂℡(63)7769へ。

2020年3月9日

国友鉄砲ミュージアム、前年同月比266%の来館者

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の効果で

 NHK大河ドラマの影響で、国友鉄砲ミュージアムの来館者が急増。2月は前年同月比266%の大入りで、関係者は嬉しい悲鳴を上げている。

 2月16日、大河ドラマ「麒麟がくる」で光秀(明智十兵衛)が腕利きの鍛冶師を訪ね、国友村を訪ねるという場面が放映されて以降、客足が伸び始め、23日の放送で、鍛冶師が人目をはばかりながら、国友の火縄銃を分解して、光秀に見せるシーンが登場すると、さらに拍車がかかり、来館者数は▽22日=114人▽23日=230人▽24日=180人にもなった。

 訪れる人の約8割は県外。遠くは帯広、岩手、福岡からで、中には群馬からタクシー来館した夫婦もいた。マイカー客が多かったため、同館スタッフは駐車場の整理や確保に大忙しだったという。

 月別でみると、昨年2月の来館者は388人だが、今年2月は1034人で、前年比266%。コロナウイルスによる観光客の減少が懸念される中、3月に入っても勢いは止まらず、8日まで前年比285%(81人↓231人)となっている。

 来館者の増加とともに、グッズの販売も好調で、オリジナル缶バッジやポロシャツ、ジャンバーが売れている。市歴史遺産課によると、国友の「大河効果」は周辺の小谷城戦国歴史資料館や長浜城にも波及しているという。

 

単なるブームでなく、背景に企業努力

 同館の来館者急増の背景には関係者の企業努力もあげられる。

 同館の来館者は北近江秀吉博覧会があった1996年の年間1万8000人をピークに、ここ数年は6000人前後を推移していた。上昇カーブを描こうと、昨年、名称を現代風に「国友鉄砲ミュージアム」に改称。町内に歴史を刻んだ石碑を建立し、町全体を博物館に見立てるなどの工夫を凝らした。また女性スタッフのアイデアなどを積極的に取り入れ、ユニークな展示などを企画。SNSやメディアへの情報発信も忘れていない。

 また、展示品をただ見せるだけでなく、来館者の興味が沸くよう、スタッフが丁寧に解説するなど「おもてなし」を忘れていない。吉田一郎館長は「単なるブームに終わらせたくない。鉄砲鍛冶師の発明が生まれ、科学者を輩出した村だということを発信してゆきたい」と話している。

2020年3月7日

小谷城の「御城印」が人気に!

ブームにあやかり、戦国資料館で販売

 「御朱印」ブームにあやかり、小谷戦国歴史資料館で浅井3代の居城「小谷城」の「御城印」が販売され、人気となっている。

 近年、女性を中心に寺社を巡り、参拝者向けに押印、署名が入った「御朱印」を集めるのが流行。彼女らを「御朱印ガール」と呼び、社会現象となっている。

 史跡の中には寺社の境内となっている城跡があるケースが多く、「御朱印ブーム」が拡大するのに伴い、城の登城記念に「御城印」を求める声が多くなった。

 小谷城址保勝会はマニアの要望に応えようと、戦国時代、浅井家が3代にわたり居城としていた日本百名城「小谷城」の「御城印」を作成した。

 横10㌢、縦15㌢の用紙には「日本五大山城」「江州 小谷城」の筆文字と「三盛亀甲花菱紋」と長政の花押が入っており、1枚300円。同会は売上金を小谷城の環境整備費の協力金として役立てる。

 岐阜県多治見市から訪れた女性は「3年前から収集しており、近年は御城印を置くところも増えた。城は点在しているので、集めるのに時間がかかるが、各地を巡るのは楽しい」と話していた。

 

米原は「京極氏館」「上平寺城」も販売

 米原市春照の伊吹山文化資料館では伊吹山の国の史跡、京極氏館と上平寺城の「御城印」の販売が始まった。

 米原市の市民グループ「伊吹城郭懇話会」が作った御城印には中世、北近江の守護大名だった守護所「京極氏館」、詰の城「上平寺城」の筆文字と家紋が入っており、1枚300円。同会は「是非、現地も訪れてほしい」と話している。問い合わせは伊吹山文化資料館℡(58)0252へ。

2020年3月6日

オール長浜素材のグラノーラ

近江バジル協会、おいしくて栄養抜群

 酵素の普及拡大に努めている新庄馬場町の近江バジル協会(寺本悦子代表理事)は酵素ドリンクに使った果物を活用し、グラノーラを開発した。素材をすべて長浜産にこだわった逸品。

 同協会では当初、健康管理に最適なハーブの一種、バジルに着目していたが、同じ作用がある酵素ドリンクの開発にも力を入れるように。ドリンクは果実や野菜、木の実に砂糖(てん菜)やミネラルを加え、ブレンド。2カ月もすると、素材からジュースが出てきて、飲むことができる。

 会員らから「酵素ドリンクで、漬け終わった果物類の処分に困っている」との悩みを聞き、同協会では果物をグラノーラに再生することを思いついた。

 グラノーラは穀物にナッツやハチミツなどを加え、 オーブンで焼き上げたシリアルの一種。おやつのほか、牛乳やヨーグルトをかけ、朝食として手軽に食べることができる。

 協会では栃の実やクルミ、ユズ、バジル、ショウガ、実山椒など使用済みの材料約20種を低温乾燥させ、細かく刻み、麦芽糖の代わりに菊水飴を利用し、オリジナルのグラノーラを完成させた。

 材料はオール長浜産。保存料、着色料、香料などは不使用で、体に良いとされる酵素の良いところを引き継いだまま。栄養価も抜群で、おいしく仕上がっている。東京・日本橋のアンテナショップ「ここ滋賀」でモニター販売したところ、好評だったという。これまで使用済みの果物は有機たい肥として廃棄処分していたが、寺本代表理事は「棄てるところがなくなった。仲間たちのおかげでよい物ができた」と話している。

 

販促資金を募集、クラファンで

 近江バジル協会は4月末まで、パッケージやパンフレットなど販促用品の制作資金を募るクラウドファンディングを実施している。

 支援コースは3000円から3万円。目標額は20万円。ウェブサイトはFAAVO北びわこ。問い合わせは近江バジル協会☎(50)2529へ。

2020年3月5日

バイオ大生、麻雀で日本一

足立幸志朗さん連覇の快挙

 学生麻雀日本一決定戦「アモスグランドチャンピオンシップ」(グラチャン)で長浜バイオ大アニマルバイオサイエンス学科2年の足立幸志朗さんが優勝した。昨年に続く連覇で、学生麻雀界にバイオ大の名を轟かせた。

 大会は「頭脳スポーツ」である麻雀の普及などを目指す学生麻雀連盟が主催し、今年で6回目を迎える。学生麻雀最強戦、麻雀甲子園、青雀旗争奪学生麻雀選手権など各種大会の優勝者ら16人で争い、日本最強の学生雀士を決める戦い。足立さんは連盟に加盟している個人、団体の成績を集計する2019年全国学生麻雀ランキングで1位となり、出場権を獲得した。

 大会は2月22日、東京・豊島区で開かれ、足立さんは予選を4位で通過して決勝に進出。序盤はライバルに次々とアガリを決められ点差を開けられたが、中盤から連続してアガリを重ね、最終の「南4局」で逆転に成功し、グラチャン史上初の連覇を達成した。

 足立さんは高校3年生の時、インターネットで偶然、麻雀の動画を見たのをきっかけに麻雀を始め、その面白さの虜になった。長浜バイオ大に進学後は競技麻雀部に入部した。

 当時、同部では現在はプロとして活躍する杉田久貴さんが部長を務めていた。足立さんは毎日、杉田さんと対局して戦略などを学んでメキメキと腕を上げ、昨年のグラチャンでは1年生ながら初出場・初優勝の快挙を達成した。ただ、「内容が悪かった。運が良くて勝っただけなので、むしろ悔しくて、他の人にも申し訳ない勝ち方だった」と振り返る。

 杉田さんら主力の4年生が卒業後は部活動が低迷。部員が週1回程度しか集まらないことから、主にインターネットで全国の強豪と対戦し、大局観や腕を磨いてきた。

 今年の大会では強豪の慶応義塾大の学生を逆転で破った。「満足できる麻雀が打てた」と語り、連覇達成に「本当に嬉しい」とトロフィーを手にする。

 麻雀の魅力について、「奥が深いこと。どれだけ考えても答えが見つからず、答えを探し続ける。どの牌を残し、どの牌を捨てるのか、何度も選択の機会があり、その選択で結果が変わる。相手との駆け引きも面白い」と語る。さらに「戦略や技術だけでなく、運の要素も大きく、初心者でも勝てるのが楽しいところ」と説明する。

 目下の課題は競技麻雀部の活性化。新入部員の開拓と、大会に向けた「勝てる」麻雀の練習だ。また、ペアで出場する青雀旗、4人で力を合わせる甲子園での入賞も目標に掲げている。

2020年3月4日

木之本ライオンズ、クライミングボードを寄贈

結成55周年記念で、伊香ツインアリーナのキッズコーナーに

 木之本ライオンズクラブ(西川徳衛会長)は結成55周年を記念して、3月下旬に竣工を迎える長浜伊香ツインアリーナ(木之本町西山)に、ボルダリングを体験できるクライミングボード(200万円相当)を設置。4日、市役所で目録の寄贈式があった。

 1964年に結成された同クラブは、アリーナの前身である木之本運動広場体育館でスポーツ少年団の交流大会を主催するなど地域の青少年の健全育成事業に取り組んでいる。今年の東京五輪からスポーツクライミングが正式種目となることを受け、クライミングボードの寄贈を決めた。

 

 

 ボードはアリーナのキッズコーナーに設置され、高さ2・1㍍、幅15・1㍍。手でつかんだり、足を乗せたりする突起物「ホールド」が取り付けてある。

 同クラブでは「ツインアリーナでボルダリングを体験し、将来の五輪選手の輩出にも繋がれば」との期待を込め、西川会長は「ツインアリーナが子どもから大人、高齢者までがクライミングボードなどを利用して1日を過ごせる施設になれば」と話した。

 寄贈式で目録を受け取った藤井勇治市長は「素晴らしい寄付をありがとうございます。アリーナは北部振興のシンボル。市民が楽しく利用されることを期待しています」とあいさつした。

 長浜伊香ツインアリーナは木之本運動広場体育館を改修したうえで、アリーナを増設。2024年の滋賀国体の柔道競技会場として利用される。今月29日に竣工式がある。

2020年3月2日

eスポーツ、触れる機会を

長浜の多賀さんら、協会を設立

 対戦型コンピューターゲームをスポーツとして楽しむ「eスポーツ」を県内でも普及させようと、有志が滋賀eスポーツ協会を設立。大会や交流会を通じて「eスポーツに触れる機会をつくりたい」と参加者を募っている。

 協会はウェブ制作会社「きゃんせ」(田川町)社長の多賀洋平さん(36)の呼びかけで、昨年8月に結成。現在、メンバーは地域おこし協力隊や学生など13人。これまでに長浜、湖南両市で競技体験会やサッカーゲーム「ウイニングイレブン」の大会、ゲーム機を持ち寄って楽しむ「LANパーティー」などを催してきた。

 2月29日にはさざなみタウンで報道関係者向けのPRイベントを催し、eスポーツの魅力などを解説。専門学校のeスポーツ科で学ぶ協会メンバーの草川海斗さん(19)が世界で最もプレーヤーが多いとされるチーム対戦型の「リーグ・オブ・レジェンド(LOL)」やパズルゲーム「ぷよぷよ」など4種類のゲームを紹介した。LOLは5人1組がチームとなって相手方の拠点を破壊するゲームで、戦略性が高い。この日は2つの大学チームがインターネットを通じて対戦する様子をモニターに映し出して観戦した。

 協会では当初、PRイベントで市民にeスポーツを体験してもらう予定だったが、新型コロナウイルス感染防止の観点から規模を縮小した。

 協会によると、各地でイベントや大会が開催されるなど盛り上がりを見せ、中学・高校生の「なりたい職業」にeスポーツプレーヤーがトップ10入りするなど注目を集めている。昨年の茨城国体では「文化プログラム」として初めて登場し、都道府県対抗戦が行われた。

 多賀さんは「eスポーツの普及にはコミュニティづくりが大切。参加できる場所を設けることで、世界に羽ばたくプレーヤーを発掘し、支援していきたい」と語っている。

2020年2月29日

長浜八幡宮境内に土俵が完成

長浜相撲連盟、国スポ見据え整備

 長浜八幡宮境内に屋根付きの土俵が完成し、29日、土俵開きが行われた。

 2024年に滋賀県で開かれる国民スポーツ大会で長浜市が相撲競技の会場となっていることから、長浜相撲連盟(山田普会長)が地元の機運を盛り上げようと、協賛金を募って整備した。

 場所は旧神前幼稚園跡地の市有地。土俵には高さ約6㍍の屋根とシャッターが付き、天候に左右されずに稽古や競技ができる。土俵整備に合わせて、市が更衣室やシャワー室、トイレを備えた施設を併設した。

 この日の土俵開きには、山田会長ら連盟関係者をはじめ、藤井勇治市長、山崎正直市議ら来賓、施工業者の長住建設、設計の豊建築設計事務所の関係者ら約30人が出席。玉串を神前に供えるなどして相撲場の安全などを願った。

 山田会長は「ここで選手を育て、心技体、日本の武道文化をしっかり継承できれば」と期待を込め、藤井市長も「立派な土俵を舞台に、長浜や滋賀の相撲にさらに力が付くことを願います」と語った。

 長浜相撲連盟では平方町の私有地に土俵を整備して練習場所として利用しているが、屋根がないため公式競技に利用できず、国民スポーツ大会に向けて機運を醸成するためにも屋根付き土俵の整備が課題となっていた。

 今後、幼児や小中高生を対象にした相撲教室、選手向けの稽古会、市民参加の相撲大会などを催したい考え。

2020年2月28日

「北びわこアンデパンダン展」開幕

文芸会館まるごとアート、湖北地域の芸術発信

 長浜文芸会館で28日から、湖北地域の芸術を発信するイベント「北びわこアンデパンダン展」が始まった。

 アンデパンダンとは「自由な」「独立した」という意味。地元のアーティストの作品や芸能を集め、同館の展示室、大ホール、会議室をアート空間に見立て、展示、発表している。

 第1展示室では公募の油絵やデザイン画、木彫や工芸のほか、同館収蔵庫に眠っていた有名作家の作品など74点を並べ、第2展示室では十里町の佐々木洋一氏(故人)にスポットを当て、木之本の宿場町を再現したアートなどを展示。

 このほか、びわ町出身の伊藤寿美江さんの油彩展「90歳の宝もの」、ソープカービング、かぎ針編み、レジン樹脂アクセサリー、スクラップブッキング、ローズウィンドウなどクラフトを並べたコーナーもある。

 29日は大ホールで、ピアノ、スタインウェイによる「私だけのリサイタル」(午前10時)、「至近距離、生演奏100万人のクラシックライブ」(午後1時、入場料1000円)、記録映像「余呉の天人」上映会(午後2時10分)。3月1日は浅井キッズダンス(午後0時半)、清水晴香さんのエレクトーン演奏(午後1時15分)。展示は午前9時から午後5時(最終日は4時)、3月3日まで。入場無料。

 なお、長浜文芸会館はホールイベントで、来場者にマスクの着用と消毒のほか、名簿に住所、氏名、連絡先の記入を義務づけている。