親子で38年、手打ちそば「そば廣」

長浜市八幡中山町で、「極み」を求め

 新型コロナウイルス感染症の影響が飲食業界に広がる中、八幡中山町の手打ちそば「そば廣」は親子で38年間、店を切り盛り。そばの「極み」を追求しているおかげで、顧客の舌を満足させ、地元に愛され続けている。

 店主の北村広治さん(59)は、川崎町でそば屋を始め、13年前、現在地に移り、新店舗を構えた。開業当初から母のつや子さん(86)も洗い物などを手伝っている。

 同店はSNSに頼らず、口コミだけで固定客を獲得。コロナ禍の中、客足が遠のかないのは北村さんが研究熱心なため。麺はすべて手打ち。だしも独自の作り方で、毎朝6時から準備している。食味や食感などはすべて「土地柄」「そば通」に合わせており、毎日、その日の天候や気温に応じて調整。休みの日も店に出て、究極の味を求めている。

 


 

 これからのオススメは「天ぷらそば」。天ぷらは衣を薄めにしており、専用の油で揚げているから、サクサク。麺はどっぷりつゆに浸しても、そばの自体の風味を楽しめるよう、ダシの濃さなどを工夫している。

 つや子さんは「カウンター越しに(お客さんに)あいさつしてもらえると嬉しい。仕事好きで、健康やったから、ここまでできた」と話し、北村さんも「地道に、そば通の人たちのために勉強している。体が続く限り、店を続けたい」と目を輝かせていた。

 営業時間は午前11時から午後2時半と午後5時から同7時半。木曜休み。問い合わせはそば廣℡(65)2436へ。

掲載日: 2020年03月17日