2019年8月26日

連覇に貢献、元浜町の大塚・藤濱選手

多賀少年野球クラブがマクドナルドカップで日本一

 小学生軟式野球クラブチーム「多賀少年野球クラブ」は24日、高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会マクドナルドカップで優勝。レギュラーで出場した元浜町の大塚開史選手と藤濱優楽選手(ともに小学6年)が連覇達成の立役者となった。

 この日、明治神宮野球場で開かれた決勝戦は茨城県代表の茎崎ファイターズと対戦。チームは1点ビハインドで4回表に逆転し、3対1で勝利。参加1万2000チームの頂点に立った。

 藤濱選手は3回戦、6回から2番手投手として登板し、2イニング無失点。一塁手としても確実なプレーを続け、優勝の原動力となった。「神宮のマウンドに立つことができ、いい経験になった」と語り、父の真人さん(40)も「日に日にプレーが良くなっていった。日本一は素直に嬉しい」と話している。

 5番バッターの大塚選手は3回戦、4打数3安打。準々決勝、準決勝でタイムリーを放ち、守備でも内外野を堅実に守った。「ホームランは打てなかったが、得点に絡むヒットが打ててよかった」と話し、父の英和さん(48)は「自ら進んで練習に参加し、自分たちで考える野球ができた。親身になり、個々の問題点の改善に取り組む指導者のおかげ」と語っている。

2019年8月22日

優勝目指し、侍ジャパンを全力サポート

理学療法士・堀口さん、高校野球世界大会日本代表チームに帯同

 堤整形外科リハビリテーション科の理学療法士・堀口幸二さん(49)は韓国で30日に開幕する高校野球世界大会(U—18ワールドカップ)日本代表チームにトレーナーとして帯同する。前回(2017年)のカナダ大会に続き、2回目。

 堀口さんは虎姫高校時代、野球部で左手を負傷しながら、翌日からの公式戦に強行出場した苦い経験を教訓に「子どもたちがスポーツを長くできる環境を整えたい」と理学療法士になった。

 20年程前、一般財団法人「アスリートケア」(旧スポーツ傷害理学療法研究会)の紹介で、全国大会を見学したのがきっかけで、高校野球のサポートをするようになり、現在は甲子園担当理事を務めている。

 球児の傷害予防に貢献したことが認められ、日米親善大会やアジア大会にも帯同するようになり、これまで大会に参加したダルビッシュ有選手(カブス)や田中将大選手(ヤンキース)らトップアスリートをケアした経験を持つ。

 今年のチームは最速163㌔右腕の佐々木朗希選手(大船渡)、プロ注目の奥川恭伸選手(星陵)、西純矢選手(創志学園)や林優樹選手(近江)ら20人で編成。日本代表は世界大会で優勝経験がなく、韓国での「世界一」を目標に掲げている。

 一行は22日から国内合宿をスタートし、大学日本代表と壮行試合を経て、1次ラウンド・スペイン戦に臨む。堀口さんは決勝戦が行われる9月3日までの約3週間、帯同。選手たちの体調を管理するほか、プレー中の応急処置やアイシングをし、手技や最新機器を使って、試合でのベストパフォーマンスを引き出す。

 堀口さんは「プロで構成するトップチームの関係者も注目している大会。優勝のために全力でサポートし、大会の経験を地域に還元したい」と話している。

2019年8月20日

男子は日本一、女子は準優勝に

全中ホッケー、伊吹山が圧巻

 第49回全日本中学生ホッケー選手権大会、決勝戦が19日、米原市春照の県立伊吹運動場で開かれ、男子の部で伊吹山が優勝。女子の部では伊吹山・虎姫連合チームが準優勝した。

 男女とも17日の予選リーグを突破し、18日の決勝トーナメントに進出。この日、準決勝と決勝が行われ、男子は準決勝で朝日(福井)を2対2で分け、SO(シュートアウト)戦の末、勝利(2—0)。決勝では多くの声援に後押しされ、今市(栃木)を6対3で圧勝した。15年ぶり、8回目の優勝。

 女子は準決勝で石動(富山)を1対0の僅差で破り、決勝では大谷(富山)に前半、後半ともに1点ずつ入れられ、0対2で惜敗した。

 

虎姫中の國友さん活躍、負傷押し、チーム躍進の原動力

 ホッケー競技、女子の部で虎姫中から唯一、全国大会に出場した國友さん(3年)が活躍。チームの準優勝に貢献した。

 國友さんは小学5年の時、県の次世代アスリート発掘育成プロジェクト「滋賀レイキッズ」に入り、アイスホッケーやフェンシング、射的やウェイトリフティングなどを体験。その中から興味を持ったフィールドホッケーに専念するように。

 市内に練習の場がないため、中学では週2回、伊吹高で夜8時まで技術を磨いたり、ジュニアクラブチームに混ざり実践を重ねた。

 運動能力が高く、プレーヤーとしても長けているため、米原市のホッケー関係者から伊吹山中の選手たちと一緒にプレーするよう勧められ、3年生から虎姫中唯一のホッケー部員となり、合同チームを組んで今大会に臨んだ。

 しかし、常に動き回り、最前線で攻撃するフォワードのポジションは負傷が多く、両足首をねんざしてしまい、今大会もけがを押しての出場となった。

 試合中、時折、苦しい表情を見せるものの、先取点や決勝点を決め、チーム躍進の原動力となった國友さん。「自分の決めた得点で決勝へ進めたことは貴重な体験となった。この経験を次へとしっかり生かしてゆきたい」と述べ、母・香理さんは「アシスト、フォローしてくれたチームメイトや支えていただいた周りの方々のおかげ」と語っていた。

2019年8月17日

長浜城、秀吉が築城した証

豊公園の石垣遺構で現地説明会、300人集まる

 長浜市の発掘調査により、秀吉築城期の石垣の遺構が初めて豊公園で見つかったことを受け、17日、現地説明会が開かれ、約300人の歴史ファンが集まった。

 長浜城は天正2年(1574)、羽柴秀吉が築城したとされ、大坂の陣に勝った徳川家によって廃城されるまでの40年間に山内一豊ら5人が城主となっている。

 廃城後、資材の大半が彦根城の築城に流用されたため、遺構はほとんど残っておらず、明確な絵図面なども見つかっていないため、城の全容は明らかにされていなかった。

 市は豊公園の再整備に伴い、今年3月から7月まで行った発掘調査で城跡の一部から長さ4・5㍍にわたる石垣の遺構を発見。

 石が小さく、大きさ、材質とも不揃いで、くさびで石材を割る技法が使われていないことから、城郭研究の第一人者、中井均さん(県立大教授)は天正時代初期のものと推定。「当時の城主だった秀吉や一豊の頃に築かれた石垣の可能性が高い」とし、さらに長浜市市民協働部の太田浩司学芸専門監は「一豊は財力が乏しく、秀吉が築城したと考えられる。確たる証拠が出土した」と分析している。

 現地説明会では発掘をした市歴史遺産課の池嵜陽一主幹が石垣の構造や材質などを解説。「石垣の形や大きさがわかった貴重な資料。優れた調査結果といえる」と語り、参加者も熱心にメモを取るなどしていた。

 東上坂町の杉山佳奈さん(25)は「秀吉期の石垣が見つかったのはすごい。秀吉の業績や長浜城の全容解明につながるのでは。今後の調査に期待したい」と話していた。

2019年8月7日

東中らしいサウンドで感動を!

県吹奏楽コンクールで金賞、15年ぶり関西大会へ

 長浜東中学校吹奏学部が4日、守山市民ホールで開かれた第55回県吹奏楽コンクールの中学校小編成の部で金賞に輝き、関西大会に出場する県代表に選ばれた。長浜東中の関西大会出場は15年ぶり。

 中学校小編成の部には19校が出場し、それぞれ自由曲を演奏。長浜東中は「エンジェル・イン・ザ・ダーク」を演奏し、金賞(7校)に輝いた。さらに、17日に守山市内で開かれる関西大会に出場する県代表(2校)にも選ばれた。

 同校吹奏楽部は部員30人のうち14人を3年生が占め、2年前に同校に赴任した木谷良平教諭(40)の指導のもと、練習に励んできた。基礎を大事にした練習に取り組み、県大会では安定したハーモニー、音程が評価された。木谷教諭は「3年生は、私が東中に赴任してから3年間を一緒に歩んできた同期。素晴らしいチームに育ってくれた。関西大会では東中らしいサウンドで会場を感動させてほしい」と期待を込める。

 学校での練習だけでなく、自治会や地域イベントへの出張演奏などで活動の場を広げ、部員のモチベーション向上に繋がっている。また、外部講師による指導、高校での練習、楽器の無償貸与など、学校や地域の枠を超えた支援の広がりも、部員の活動を支えてきた。

 関西大会を10日後に控え、連日、練習に励む部員たち。部長の杉山雪乃さん(3年)は「1人1人がさらに表現力を磨き、関西大会では県大会を超える演奏で来てくださる方々を感動させたい」と話している。

2019年8月6日

虎姫高校新聞部 全国総文祭で最優秀賞

初の快挙、デザインなど評価され

 虎姫高校新聞部(滝本結衣部長、27人)は第43回全国高等学校総合文化祭(2019さが総文、7月21日〜8月1日)で初の最優秀賞を受賞した。

 総文祭、新聞部門には全国157校から応募があり、うち入賞した46校の中から、最優秀賞5校、優秀賞7校が選ばれた。

 コンテストは一昨年の11月1日から昨年10月末までに発刊された新聞が対象。記事の内容やレイアウトなどが審査され、同校新聞部は運動会などの学校行事や部活動の様子、校長へのインタビューや新たに導入された制服などテーマに8回発刊。紙面からくみ取れる活動量の多さや、わかりやすいデザインなどが評価された。前部長の中尾真菜さん(3年)は「まさか最優秀賞をとれるとは、びっくりした。1年間、頑張ってきたことが報われて良かった」と喜びを語っている。

24年ぶりに復刊、昨年は優秀賞

 虎姫高校では1992年3月の145号を最後に発刊が途絶えていたが、2016年春に彦根東高で新聞部を長年、指導していた鈴木真由美教諭が赴任。声かけしたことで生徒たちが集まり、同好会が発足。17年、新聞部となった。

 部員たちは月1回の発刊を目指し、校内外で取材活動を続け、A4判、4〜8ページの定期新聞1000部のほか、32ページの特集号、校内に掲示する速報版などを作成している。

 記事にはできるだけ、生徒の名前や顔写真にクラス名を入れるようにし、インタビューを多く取り入れ、写真を多用し、読みやすいレイアウトを心がけている。また「働き方改革」「高齢化が進む湖北の農業」など社会ネタを特集。昨年度はその努力が実り、「しなの総文祭」で優秀賞を受賞した。

 復活後3年間で優秀賞、最優秀賞を受賞する快挙。部長の滝本さんは「素直に嬉しい。先輩方の努力の賜物。感謝し、これを超えられるような新聞を作りたい」と意気込んでいた。

2019年8月5日

びわバレーボールスポ少男子チーム 近畿大会へ

県代表として、25年ぶり

 びわバレーボールスポーツ少年団の男子チームは県小学生バレーボール夏季大会で準優勝。県代表として25年ぶりに近畿大会に出場する。

 14チームが参加した県大会では予選リーグを1位で突破。中央大会では真野、湖南菩提寺をセットカウント2対1で下し、決勝戦へ。強豪、草津はやぶさに0対2で破れ、惜しくも2位となった。

 メンバーはびわ南の6年生8人と速水の5年生1人の計9人。小学校の体育館で週2回、練習をしている。今年のチームは巧みなサーブで相手のレシーブを崩し、身長160㌢を超える2人のアタッカーを中心に攻撃に持ち込むことを得意としている。

 監督の押谷祥史さんは「運動能力の高い選手はいないが、みんなが努力し、少しずつ技術を上げ、心をひとつにした結果。近畿大会では、これまで同様、自分たちの力を信じてチャレンジ精神で精一杯戦いたい」と話し、キャプテンの押谷陽仁君は「元気で皆、バレーが大好き。まず1回戦を勝ち、さらに上を目指しながら、1位を狙いたい」と意気込んでいる。

 各府県の代表12チームが出場する近畿大会は24、25の両日、大阪府堺市で開かれる。メンバーは次の皆さん。▽監督=押谷祥史▽コーチ=福井豊▽選手=押谷陽仁、宮川侑人、雲晴かなた、吉田隆誠、奥長稜太、清水史仁、塚田恭介、高野令暉(以上びわ南6)、川田一期(速水5)。

2019年8月3日

虎高生、ドローンで防災にひと役

滋賀大学の連携講座で姉川を空撮

 虎姫高校の生徒が防災にひと役—虎姫高2年の21人が1日、大井町の姉川周辺でドローンによる空撮を行った。収集されたデータは県の「地先安全度マップ」の資料として活用される。同校は2016年度から滋賀大と教育分野での連携協定を結んでおり、夏休み、校外に出て大学の疑似セミナーを体験している。

 データサイエンス分野の生徒たちは同大学の和泉志津恵教授から浸水想定区域図の作成のために必要な河川地形の計測を学習。31日にはドローンの仕組みを学んだ後、全自動による飛行プログラムを設定。1日は京都大学防災研究所の畑山満則教授の協力で姉川一帯の空撮をした。

 生徒たちは3班に分かれ、JR北陸線から旧大井橋までの河川敷約200㍍間を7つのエリアに区分。15分、飛行させ、5㍍ごとに約100枚の写真を撮った。大橋尊君は「地上と空の景色が異なり、岸から見えない中州の形などがよく映っていた」と話していた。

 撮影した写真は生徒たちが滋賀大で画像処理。歪みを補正し地図と重ね合わせる画像にした。画像は今年度、更新される地先安全度マップの最新資料となり、防災などに役立てられる。

 畑山教授は「空撮により、地図データの修正や河川の流れなどが解析でき、浸水被害の解消につながる。将来、各高校の力で県内全域が調査できるようになれば」と語っていた。