コロナ禍乗り越え Nコン県大会金賞
長浜小学校合唱団が5日大津市で開かれたNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)の滋賀大会で金賞に輝き、4回目の近畿大会出場を決めた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で満足な練習ができず、3年ぶりの県大会出場となった同合唱団。3〜6年の計17人が舞台に立ち、3年間のブランクで6年生を含めほとんどの団員が初出場だった。
大会では課題曲の「届いてますか」、自由曲の「少年少女のための合唱組曲『空のうた』より『こころへ』を披露し、明るく輝きのある声で音楽の深い広がりを表現したことが評価され、金賞に輝いた。
日ごろの練習は保護者手作りの合唱用マスクを着用しながら常に感染対策に気を配り、県大会の舞台でも不織布マスクを着用しながらの発表。口に密着して歌いにくさがあったが、マスク越しに息の合った歌声を届けた。
団長の谷口碧さん(6年)は「初めてのNコンで緊張したけれど、みんなが笑顔でいてくれたので楽しく歌えた。コロナ禍で誰もが前向きになれないときなので、聴いている人に少しでも明るい希望を持ってもらえるように気持ちを込めて歌った」と語り、副団長の立澤彩文さん(6年)は「練習はしんどい時もあったし、先生も厳しかったけど、厳しくしてくれるのが嬉しかった。金賞と聞いたとき嬉しくて号泣した」と話していた。
近畿大会は9月4日、NHK大阪ホールで開かれ、上位1団体が全国大会に出場。同合唱団は初の全国出場を目指す。