新型コロナ禍で半減も、くっきり
虎御前山近くの水田で、巨大な「田んぼアート」が色鮮やかに、くっきり浮かび上がってきた。
8年目となる田んぼアート。今年は新型コロナウイルスの影響で動員ができず、毎年行っている長浜バイオ大学の学生や虎姫学園の学園生による下絵書きや田植えなどは中止。
少人数ながら虎姫地域づくり協議会の役員や応援スタッフにより、例年の約半分、約3000平方㍍の田んぼのキャンバスに良源(角大師)のアートを描いた。
良源(912〜985年)は三川町出身の平安時代の僧。元三大師とも呼ばれ、比叡山の延暦寺を発展させた。世の中で疫病が流行すると、角の生えた鬼「角大師」となり、疫病神を退散させたという言い伝えがある。
田んぼにはこのほか、生誕地とされる玉泉寺の復刻お札「疫神病除」や「令和2年」「角大師の里」の文字を黒や赤の稲であしらっている。同協議会事務局は「本来なら、もうひとつ別の作品を隣に描くのだが」と少し寂しげ。「『コロナに勝とう』という意気込みで描いた。見ごろは8月上旬まで」と話している。アートは虎御前山、中腹の展望台から一望できる。