学び舎に別れ 小学校で卒業式

コロナ対策で参列制限の学校も

 長浜市内の小学校で19日、卒業式が行われた。新型コロナウイルスの感染防止のため参列者を制限するなどの対策が取られる中、卒業生が新たな決意を胸に学び舎を後にした。

 長浜小では保護者の出席を2人までに制限し、在校生は5年生のみ出席した。式典では卒業生134人が保護者や在校生、教職員の拍手で迎えられて体育館に入場し、杉本義明校長から一人一人卒業証書を受け取った。

 杉本校長は式辞で、同校が今年で創立150周年を迎えることを紹介したうえで、100周年の際に当時の坂田道太文部大臣から贈られた額「和顔愛語」を取り上げ、「いつでも誰にでも笑顔で優しい言葉で仲良くすることを願ったメッセージ。これからも周りの人への笑顔と優しい言葉がけを忘れないでください」と卒業生に語りかけていた。

 卒業生は「別れの言葉」で、入学式や校外学習、フローティングスクール、修学旅行、運動会など小学校6年間の思い出を振り返ったうえ、保護者や教員に感謝の気持ちを伝え、「感謝と未来への希望を胸に新しい世界に旅立ちます」と力強く語っていた。

 また、卒業生が一斉に保護席へ行きそれぞれ感謝の手紙を読み上げるサプライズ演出もあり、心身ともに成長した子どもの姿に涙ぐむ保護者もいた。

掲載日: 2021年03月19日