新火葬場「こもれび苑」完成

木尾町で竣工式  4月運用開始

 湖北広域行政事務センターが木尾町に整備を進めていた新しい火葬場「こもれび苑」の竣工式が21日行われ、テープカットで新設の完成を祝った。4月1日から供用を開始する。

 新しいこもれび苑は、センターが木尾町への集約を計画する新施設整備の第1弾。1979年築で老朽化が進んでいる現在の「こもれび苑」(下山田町)に代わる新しい施設として整備した。

 鉄筋コンクリート造2階建て、延べ4298平方㍍。火葬炉8台を備え、1階に告別室、収骨室、2階に待合室を設けている。誰にでも使いやすい「ユニバーサルデザイン」で、2階にはキッズルームや授乳室がある。内装には地元産の木材を多用し、落ち着きと安らぎを感じられる空間にしている。また、専用ホームページから空き状況をリアルタイムで確認でき、24時間予約可能。空き状況を確認しながら葬儀などの計画を立てられる。

 整備にあたっては民間の資金とノウハウを活用し、建設から運営までを一括して委託するPFI方式を採用。不動産業「フージャースホールディングス」(東京都)を代表とする企業グループ「湖北斎場PFI」が事業を担い、今後2036年まで運営する。総事業費は15年間の運営費を含め約67億3000万円。

 式典には同センターの構成市の長浜、米原両市の関係者や国会議員、県議会議員ら80人が出席。センターの若林正道管理者は「市民に満足いただけるサービス提供に職員一丸となって努めてまいりたい」とあいさつした。また、施工を手掛けた湖北斎場PFIの小林寿史社長、造成工事を行った明豊建設の本庄浩二社長に若林管理者から感謝状が贈呈された。

 式典後はテープカットと炉への点火式で完成を祝い、内覧会が行われた。一般市民向けの内覧会は30、31日午前10時から午後3時まで。

 なお、新斎場の運用開始に伴い、現在のこもれび苑、余呉斎苑(余呉町中之郷)、西浅井斎苑(西浅井町山門)を3月末で閉鎖し、2024年3月に木之本斎苑(木之本町木之本)も閉鎖する予定。

掲載日: 2021年03月22日