「サウンド・オブ・ミュージック」公演

4月11日  長浜小合唱団の定期演奏会

 長浜小学校合唱団は4月11日午後2時半から長浜文芸会館で第9回定期演奏会を開く。コロナ禍で活動がたびたび休止し、発表の機会も失われるなど逆風の1年間だったが、団員や保護者が力を合わせ6年生最後の舞台へ向け、練習や準備に励んでいる。

 同合唱団はNHK全国学校音楽コンクールを目標に活動し、地域イベントなどで歌声を披露している。この1年間はコロナ禍の影響で練習が何度も中断し、コンクールやイベントの中止で発表の機会を失った。6年生最後の舞台となる定期演奏会も当初は2月14日に実施予定だったが、コロナ第3波が直撃。「延期か、中止か」で関係者が揺れる中、団員と保護者が舞台を心待ちにしていること、市民から「今年も楽しみにしている」「見に行きたい」との声が寄せられたことで、年度をまたいでの開催を決定した。

 定期演奏会では例年、コンクールで発表した合唱曲を披露しているが、今年は公演時間短縮のためミュージカルのみとする。演目は「サウンド・オブ・ミュージック」。第2次世界大戦直前、ナチス占領下のオーストリアを舞台に、家庭教師の修道女マリアとトラップ大佐一家の交流や亡命を名曲と共に描いた往年の名作で、2〜6年生の団員25人が感染症対策に注意を払いながら、歌や振付などの練習に励んでいる。保護者らも舞台装置や道具、衣装を手作りして公演に向けて準備を進めている。

 団長の麻生結衣さん(12)と副団長の北村和花奈さん(12)は「コロナで合唱を聴いてもらえる機会がなく悲しかったが、今度の演奏会ではみんなに笑顔を届けたい」と語り、ナチスへの抵抗を高らかに歌い上げたミュージカルに「人生や夢、目標、選んだ道をコロナで諦めることなく、一生懸命突き進んで欲しい」との気持ちを込めている。

 演奏会は入場無料。事前予約不要。

掲載日: 2021年03月16日