長浜商議所で見本市、23社出展
湖北地域の製造業・ものづくり企業の製品、技術、サービスを展示する見本市「長浜ものづくりTECH」が11日、さざなみタウンの長浜商工会議所で始まった。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う国際輸送の混乱や原油・材料高の影響でサプライチェーンの見直しを余儀なくされる中、地元企業同士の連携を図ろうと長浜商工会議所が初めて企画した。働き方改革関連法によってドライバーの労働時間に上限が設定されることで物流コスト上昇が懸念される「2024年問題」が迫っていることも、地元企業同士の連携を後押しする背景にある。
オープンニングセレモニーでは大塚敬一郎会頭が「コロナ禍で疲弊している企業もある。長浜ものづくりTECHで工業製品を広く知ってもらい、各企業が互いに交流してほしい」などとあいさつし、テープカットで開幕を祝った。
23社が各ブースで独自の製品、技術、サービスなどをPR。調味料や化粧品、医薬品などの液体を個包装する技術を開発したVPAK(南田附町)の橋本忠社長(79)は「この技術を使って、地盤産業の振興や若者の創業を応援したい。良い出会いやきっかけが生まれれば」と見本市に期待を込めていた。
なお、地元企業の魅力を学生をはじめとする住民にも発信し将来の地元定着につなげようと、VR体験コーナー、トートバッグ作りのワークショップ、マルシェなど、若者向けのイベントも同時開催している。
見本市は12日も開かれる。午前10時から午後4時まで。入場無料。