女子プロレス王者 安納サオリさん 滋賀初凱旋

12月3日 長浜市民体育館でゴング

 今年6月に女子プロレス団体「アイスリボン」の王者となった大津市出身の安納サオリさん(31)が12月3日、長浜市民体育館で凱旋大会に臨む。ご当地プロレス団体「長浜プロレス」の協力で実現し、2015年にプロレスラーとしてデビューして以来初めてとなる滋賀での試合に「女子プロならではの華やかさと強さを皆さんに見てもらいたい」と来場を呼びかけている。

 安納さんは大津高校卒業後に上京し、女優を目指して舞台で活動しているさなか、プロレスに誘われた。新団体「アクトレスガール」の旗揚げ大会でデビューし、その後はさまざまな団体に参戦して活躍の場を広げ、舞台女優としても活動。今年6月のアイスリボンのシングル王者決定トーナメントで優勝し、第34代王者に君臨した。

 高校時代の友人でダンスインストラクターの桑名菜奈さん(32)の発案で滋賀での凱旋試合を模索していたところ、長浜を拠点に県内一円へと活動を広げている長浜プロレスの存在を知り、協力を取り付けた。

 凱旋会場に選んだ市民体育館は、かつてアントニオ猪木、ジャイアント馬場、長州力、ジャガー横田、ダンプ松本、アジャコングら著名レスラーが試合を行った「プロレスの聖地」。長浜プロレスは「男にはない華やかで華麗なプロレスを見せて欲しい」と期待を込める。

 「滋賀出身の女子プロレスラーがいることを知ってもらい、プロレスに興味を持つきっかけになれば」と話す安納さん。凱旋試合を機に故郷の滋賀に関わる活動に取り組みたい考えで「プロレスファンには大好きな滋賀のことを知ってもらい、滋賀の方にはプロレスの魅力を発信したい」と話している。

長浜の子どもを限定100人無料招待

 当日は午後2時半に開幕。キッズダンスチームによるコンテスト、長浜プロレスの試合の後、安納さんとアイスリボンの所属レスラーによる試合がある。

 入場料は3000円(自由席)〜7000円(VIP席)。チケットぴあなどで発売中。当日券は500円増し。

 なお、長浜市在住の中学生以下の子どもたちを2階席に無料招待する。先着100人限定。長浜プロレスを率いる覆面レスラーのエル・ヒキヤマは「若い子にもプロレスの面白さを知ってもらい、将来、長浜プロレスに参加してもらえれば」と来場を呼びかけている。同伴の保護者は1人まで。申し込みは長浜プロレスにメール(nagahama.pw@gmail.com)で氏名、住所、年齢を伝える。

掲載日: 2022年11月11日