国友鉄砲ミュージアム、前年同月比266%の来館者

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の効果で

 NHK大河ドラマの影響で、国友鉄砲ミュージアムの来館者が急増。2月は前年同月比266%の大入りで、関係者は嬉しい悲鳴を上げている。

 2月16日、大河ドラマ「麒麟がくる」で光秀(明智十兵衛)が腕利きの鍛冶師を訪ね、国友村を訪ねるという場面が放映されて以降、客足が伸び始め、23日の放送で、鍛冶師が人目をはばかりながら、国友の火縄銃を分解して、光秀に見せるシーンが登場すると、さらに拍車がかかり、来館者数は▽22日=114人▽23日=230人▽24日=180人にもなった。

 訪れる人の約8割は県外。遠くは帯広、岩手、福岡からで、中には群馬からタクシー来館した夫婦もいた。マイカー客が多かったため、同館スタッフは駐車場の整理や確保に大忙しだったという。

 月別でみると、昨年2月の来館者は388人だが、今年2月は1034人で、前年比266%。コロナウイルスによる観光客の減少が懸念される中、3月に入っても勢いは止まらず、8日まで前年比285%(81人↓231人)となっている。

 来館者の増加とともに、グッズの販売も好調で、オリジナル缶バッジやポロシャツ、ジャンバーが売れている。市歴史遺産課によると、国友の「大河効果」は周辺の小谷城戦国歴史資料館や長浜城にも波及しているという。

 


単なるブームでなく、背景に企業努力

 同館の来館者急増の背景には関係者の企業努力もあげられる。

 同館の来館者は北近江秀吉博覧会があった1996年の年間1万8000人をピークに、ここ数年は6000人前後を推移していた。上昇カーブを描こうと、昨年、名称を現代風に「国友鉄砲ミュージアム」に改称。町内に歴史を刻んだ石碑を建立し、町全体を博物館に見立てるなどの工夫を凝らした。また女性スタッフのアイデアなどを積極的に取り入れ、ユニークな展示などを企画。SNSやメディアへの情報発信も忘れていない。

 また、展示品をただ見せるだけでなく、来館者の興味が沸くよう、スタッフが丁寧に解説するなど「おもてなし」を忘れていない。吉田一郎館長は「単なるブームに終わらせたくない。鉄砲鍛冶師の発明が生まれ、科学者を輩出した村だということを発信してゆきたい」と話している。