入場無料継続へ活動資金募る

長浜プロレスがクラウドファンディング 返礼品はレスラーの個人レッスンなど

 湖北地域を舞台に無料でプロレス興行を行っている団体「長浜プロレス」はクラウドファンディングで活動資金を募っている。今後も、入場無料の興行を続けるためで、寄付者には同団体を代表するレスラー、エル・ヒキヤマによる個人レッスンなどユニークな返礼品を用意している。

 長浜プロレスは、プロレスを通じて長浜の街と曳山まつりを盛り上げようと、2019年に市民有志が立ち上げたご当地プロレス団体。同年秋の旗揚げ大会を終え、20年からは興行を重ねて知名度アップを図る予定だったが、新型コロナの影響で予定されていた公演がすべて中止に。それでもメンバーは地道にトレーニングを続け、昨年11月に旗揚げ1周年興行を行って再始動ののろしを上げた。

 長浜プロレスの大会は多くの市民にプロレスの魅力を伝えようと入場料を無料とし、Tシャツなどのグッズ販売で活動資金をまかなっているが、リングの修繕費や大会運営費、米原市内に設けた道場の設備投資、レスラーのマスクやコスチュームなど費用の捻出が課題となっている。

 コロナ禍でイベントが次々と中止となり、「商店街や地域の施設に元気がまったくない。自分の大好きな長浜が変わってしまっているのを黙って見ていられない」と語るのはエル・ヒキヤマ。「今こそプロレスの精神で、『何度でも立ち上がる』を体現し、プロレスを通じて地域を再生する」と意気込み、市民に協力を呼びかけている。

 寄付金額の目標は150万円。金額に応じてステッカー、Tシャツ、マスクをプレゼントし、企業向けにはリングの鉄柱への広告掲載がある。また、エル・ヒキヤマから筋トレやプロレスの個人指導を受けられる権利もある。詳細はクラウドファンディングの「キャンプファイヤー」(https://bit.ly/36BdR8O)で。

掲載日: 2021年07月07日