黒壁主催 慶雲館で公募酒器展
長浜市街地の黒壁スクエアや北国街道、慶雲館などで23日から11月7日まで黒壁主催の「ナガハマグラスフェス2021」が開かれる。
市街地に点在する歴史的建造物や古民家、文化施設を会場として、全国の多彩なガラス文化を発信する催し。全国のガラス作家から酒器を募る「北近江サケグラス公募展」(慶雲館)、小中学生のデザイン画を実物グラスにした「みんなのグラスデザイン画コンペティション」(元浜町、旧長浜アートセンター)、ガラス工芸の巨匠の作品を並べる「伊藤けんじガラス工芸展」(慶雲館新館)などがある。
慶雲館では22日午前、北近江サケグラス公募展の準備が完了し、北海道から沖縄までの作家97人の作品が並んだ。吹きガラス、切子、サンドブラスト、ベネチア伝統のレースガラスなど、作家それぞれが得意の技法を駆使して制作している。桜の花などを緻密に表現した作品「一陽来復〜冬から春へ」や、「愉しく呑みたいね」とのメッセージを添えたユニークな作品「イカ徳利とタコ盃」など、作品のタイトルからも作家のこだわりや思いが伝わる。なお、公募展では入館者やインターネットでの人気投票で入賞作品を決める。黒壁の広報担当・佐藤泉さんは「慶雲館の歴史あるたたずまいの中で、全国の作り手による、おうち時間を楽しくしてくれるガラスの酒器をご鑑賞ください」と来場を呼びかけている。
慶雲館の入館料は大人300円、小中学生150円。午前9時半から午後4時半まで。