車いすバスケ清水選手 パラ報告

「悔しくて、楽しい大会」

 東京パラリンピックの車いすバスケットボール競技に出場した長浜市出身の清水千浪選手が19日、藤井勇治市長を表敬訪問し、大会結果を報告した。

 清水選手は浅井中、虎姫高出身。愛媛大学時代にサッカーを始め、なでしこリーグでも活躍していた。引退後、病気で下肢に障害が残り、2015年から車いすバスケに打ち込んでいる。今夏、日本代表としてパラリンピックに初出場。全6試合に出て計8ポイントを得点している。日本代表は予選を2勝2敗で突破し、準々決勝、5位決定戦で敗れ、出場10カ国中6位となった。

 表敬訪問で清水選手は「とてつもなく悔しくて、楽しい大会でした」と笑顔で振り返った。目標としていたメダルには届かなかったものの、車いすバスケ女子日本代表としては13年ぶりのパラリンピック出場で、「6位ということは、満足いく結果だったと思う」と語った。コロナ禍での開催について「無事に開催されたことに感謝したい」とした。

 清水選手はユニフォームや競技に使用する車いすを紹介し、素早く回転できるように車輪の角度が「ハ」の字になっていることを説明していた。

 2024年のパリ大会でのメダル獲得が今後の目標といい、「チームの課題は経験値が足りないこと。上位のチームは応用力があるが日本にはない。男子と試合して経験を深めたい」とした。自身もシュート力の向上に励むとした。

 また、2025年に滋賀で開かれる国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向け、湖北地域で車いすバスケの大会を開いて競技を広めたいとした。

 藤井市長は「清水選手の活躍でパラリンピックを身近に感じた。次のステージを目指して活躍してください」と声をかけていた。

掲載日: 2021年10月20日