市民活動の拠点 月間3万人超が利用
図書館やまちづくりセンター、市民協働センター、商工会議所などの機能を持つ産業文化交流拠点施設「さざなみタウン」(高田町)が12月で開設1周年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で臨時休館するなど逆風にさらされてのスタートとなったが、最近は当初目標としていた月間3万人の入館者を達成し、市民活動の拠点としての存在感を示している。
さざなみタウンは旧市役所跡地9187平方㍍に約30億7000万円をかけて整備され、昨年12月1日にオープンした。
月平均3万人、年間36万人の利用を目指し、開館当初の昨年12月と今年1、2月は3万人を超える入館者があったが、新型コロナの感染拡大に伴う施設の利用制限やイベントの中止、約1カ月の臨時休館により4月は約9000人に落ち込んだ。
市民の間で「3密」回避やマスク着用、手指消毒などの対策が浸透し、サークルなども徐々に活動を再開したことで人出が戻り、10月には3万人を超える入館者があった。図書館の利用者が多く、学生には学習室が人気となっている。
なお、昨年12月から今年10月までの施設利用者の内訳は、図書館の貸出人数7万7430人、貸出冊数34万8987冊、まちづくりセンター3万3275人、学習室1万4522人、地域福祉センター9365人となっている。
5日から記念祭 催し多彩に
開設1周年を迎えたさざなみタウンで5日から26日まで1周年記念祭が催される。施設を利用する50団体以上が参加し、新型コロナ対策を施しながら元気を発信する多彩な催しを企画している。
記念祭は5日午後1時半から、「リーファ」のボーカル・北川陽大さんの歌とトークで開幕する。期間中は長浜まちづくりセンターで活動するサークルやボランティア団体によるステージ発表(6、12、13、20日)をはじめ、商店街の庭園や市街地の史跡を巡る「まちなかツアー」(5、19日)、故障したおもちゃを修理する「おもちゃ病院」(12日)、市民が講師となる「ながはまコミュニティカレッジ」(12日)などがある。
なお、館内では1周年を祝うリースを飾り、記念イベントを紹介したパンフレットを配布。担当者は「コロナ禍の中でも対策を行いながら、いきいきと活動している団体がある。イベントを通じてその元気に触れてもらえれば」と話している。イベントの詳細はさざなみタウンのホームページ(http://www.sazanami-town.com/wp/)から確認できる。