2020年6月3日

アマひよちゃんが撃退

オリジナル妖怪で詐欺・感染症を

 「話題の妖怪で特殊詐欺、コロナを撃退!」—長浜署は妖怪「アマビエ」にあやかったオリジナルキャラクター「アマひよちゃん」を活用したキャンペーンを展開している。

 アマビエは江戸時代、熊本に出没したという妖怪。人魚のような姿で、くちばしがある。その姿を描いて世間に広めると、疫病がやむという言い伝えから、ブームとなっている。

 八幡東交番の嶋田菜摘巡査長(26)は署のマスコットキャラクター「ひよたん」にあやかり、愛らしい「アマひよ」を考案。最近、多発している「新型コロナ」に便乗した特殊詐欺を防止しようと、プチマスコットを製作した。

 高さ約15㌢のマスコットは空きペットボトルをベースに紙粘土で、顔はひよちゃん、容姿はアマビエのように成形。「特殊詐欺撲滅」「コロナウイルス撃退」と書かれた幟旗を両手に持たせ、「どちらもかかりませんように」と書いた、たすきを掛けた。

 本庁窓口のほか、八幡東、長浜駅前、虎姫交番の4カ所に設置。八幡東交番ではオリジナルポスターやミニ新聞でも市民にPRしている。

 嶋田巡査長は「アマひよちゃんで詐欺もコロナも撲滅したい」と話していた。

2020年6月1日

児童ら「一緒に勉強楽しみ」

県内で学校再開 感染対策に気配り

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休校していた県内の学校が1日、再開し、待ちに待った新学期のリスタートを切った。

 長浜小学校(杉本義明校長)ではマスク姿の児童たちが元気に登校し、学校生活の再開を喜んだ。杉本校長は校内放送で「きょうから学校を再開します。元気に登校してくれてありがとう。長い休み期間をどのように過ごしているか心配していました。少しずつ、でも、できるだけ早く学校生活に慣れてリズムを取り戻してください」と呼びかけ、感染予防のため「マスク着用、こまめな手洗い、身の周りを清潔に保つなど、絶対に怠ってはいけません。1人1人がしっかりルールを守ることが友達や先生、おうちの人の命、健康を守ることにつながります」と話しかけていた。

 また、各教室のテレビモニターでマスク着用やこまめな手洗いなど7項目の感染対策が紹介され、ソーシャルディスタンスについては「友達と腕を伸ばした分だけ離れましょう」と呼びかけていた。

 教室では児童の机をできる限り離し、窓や扉を開けるなどして「3密」回避に配慮していた。

 5年A組では担任の廣田晋平教諭(36)が点呼をとりなら児童の健康状態をチェック。「休みが多かったので生活リズムが崩れたりしていませんか。早くリズムを取り戻しましょう」と話しかけ、今後の授業の進め方や1年間の大まかなスケジュールを説明した。体育の授業や熱中症が心配される屋外の活動ではマスクを外すこと、音楽の授業ではリコーダーや鍵盤ハーモニカを使用しないこと、調理実習の中止、ボールや理科の実験道具などの共有物に触れた後は石けんで手を洗うことなどを伝えた。

 例年は1泊2日で実施されている湖上学習「フローティングスクール」が日帰りとなること、校外学習の工場見学の受け入れ先が新型コロナの影響で見つかっていないことも報告した。

 本格的な学校生活の再開に、横田啓人君(10)は「みんなと一緒に勉強ができるのが楽しみ」と語り、清水さん(10)は「友達と会うのが楽しみだった。みんなと一緒に勉強する方が楽しいし、分かりやすい」と話していた。

 なお、長浜市内の小中学校は12日まで3時間程度の授業で、15日から給食が始まる。授業時間の確保のため、夏休みは8月5日〜19日の15日間に短縮される。

2020年5月29日

イヌワシの幼鳥のはく製

伊吹山文化資料館、6月2日から公開

 米原市春照の伊吹山文化資料館で6月2日から、国の天然記念物イヌワシの幼鳥のはく製の一般公開が始まる。湖北野鳥センターによると、幼鳥のはく製は全国的にも珍しいという。

 イヌワシの国内の推定固体数は約500羽。1993年、絶滅の危機にある国内希少野生動植物種に指定されている。日本の猛禽類の中で最大最強といわれ、翼長約2㍍、体重は3〜5㌔にもなり、約100平方㌔を行動圏とする。

 伊吹山にはかつて2組のイヌワシが棲んでいたが、ほとんど繁殖に成功することはなく、現在は1組のみで、幼鳥は昨年、15年ぶりに確認された。

 幼鳥は昨年7月22日、伊吹山の山中で負傷し、うずくまっているところを保護され、翌日、死亡した。翼長約180㌢、体重2・4㌔のオスで生後約4カ月とみられる。

 米原市教委は野生動物の調査研究をしているイーグレットオフィス(米原市下板並)にはく製化を相談。環境省、文化庁の許認可を受け、はく製の第一人者、石川耕平氏(岩手県盛岡市)に依頼し、このほど立派なはく製ができあがった。製作費は95万円。

 同市教委の高橋順之主幹は「イヌワシは伊吹山の食物連鎖の中の頂点捕食者(トッププレデター)。米原が自然豊かであることを感じてもらい、自分の目で迫力ある姿を確かめてほしい」と話している。

 開館時間は午前9時から午後4時半。入館料は大人200円、子ども100円(市内は無料)。月曜休館。問い合わせは伊吹山文化資料館℡(58)0252へ。

2020年5月27日

引き出物 大量廃棄の危機

わたなべ陶器が販売会を企画

 新型コロナウイルス感染症の影響で3月以降、結婚式のキャンセルが相次ぐ中、ギフト商品などを取り扱う「わたなべ陶器」(大宮町)が結婚式の引き出物として配られる予定だった洋菓子やかつお節などを格安で提供する販売会を催すことになった。ブライダル業界では洋菓子などの引き出物が大量廃棄の危機を迎えていることから、販売会で少しでも「フードロス」を解消したい考え。

 同社は結婚式の引き出物などのウェディングギフトを滋賀、京都の式場やホテルに手配する卸売を事業の柱の一つにしているが、3月以降、結婚式のキャンセルが相次ぎ、4月、5月は受注ゼロに。6月も予約はゼロで、7月もキャンセルが出ている。渡辺浩之社長(42)は「4月の緊急事態宣言直後から式場からキャンセルのファクスが次々と届いた。春のブライダルシーズンの売上はほぼ全滅です」を話す。

春のブライダルシーズン全滅で大量の在庫

 引き出物はメーカーから買い取って在庫として一定量を蓄えているが、ブライダル業界独自の賞味期限ルールにより廃棄の危機を迎えている。渡辺社長によると、引き出物は賞味期限が8割以上残っていないと販売できず、今抱えている在庫を秋のブライダルシーズンに持ち越せないためだ。

 また、卸売よりも深刻なのは引き出物メーカー。今春のブライダル用の引き出物の在庫を大量に抱えており、「1ケースでもいいから購入して欲しい」と悲痛な声が届いている。インターネット販売やスーパーの一角を借りての即売会など各社がフードロス解消を模索している。

 わたなべ陶器の販売会は6月4日、ココイロギフトマーケット(八幡中山町)で開催。バウムクーヘンやフィナンシェなどの洋菓子、かつお節、調味料、ふりかけ、インスタント味噌汁など約30種類を定価の半額から7割引で販売する。同社の在庫だけでなく、提携メーカーの在庫も取り扱う。「寿」の文字をあしらったのし付きの華やかな包装の商品も並ぶ予定だ。

 渡辺さんは「このままでは廃棄を余儀なくされる引き出物がたくさんある。購入して自身で消費したり、家族や友人、お世話になっている人にプレゼントしてもらえれば」と語り、「新型コロナで結婚式という人生の節目が失われているが、人と人のつながりが見直されている。縁がつながる大切な場である結婚式・披露宴という素晴らしい習慣を衰退させてはならない」とブライダル業界の再起を応援している。

 販売会は午前10時から。商品がなくなり次第終了する。混み合う場合は入店制限を行う。問い合わせはココイロギフトマーケットtel(68)1147へ。

2020年5月21日

飲食店の料理 ドライブスルーで提供

長浜青年会議所が企画 24日市役所駐車場で

 新型コロナウイルス感染症の影響で外食需要の低迷に悩む飲食店の料理をドライブスルー形式で提供する「KOHOKUドライブスルー市役所マルシェ」が24日、長浜市役所本庁駐車場で行われる。

 飲食店の休業要請は解除されているものの、以前のような客足は戻っておらず、長浜青年会議所(小林大英理事長)が苦境に立つ地域の飲食店を応援するためにドライブスルーを企画した。長浜市内の和食、寿司、ラーメン、タイ料理、焼肉、軽食などを提供している飲食店約20店舗が参加し、弁当やオードブルなどを販売する。

 当日は駐車場内に専用レーンを設けて、車に乗ったまま注文、精算して好みの料理を持ち帰ることができる。青年会議所の会員約30人が会場整理などにあたる。

 小林理事長は「当日は長浜の美味しい食事を持ち帰っていただいで、みんなで笑顔になりましょう」と来場を呼びかけている。ドライブスルーは午前11時から午後3時まで(午前10時から先行200枚の整理券を配布)。出店する飲食店は次のとおり。

 豆乳ドーナツなかや豆腐店、ちゃんぽん亭総本家、スペイン料理エルオチョ、ベビーフェイスプラネッツ長浜店、焼肉柊家、串料理つつ味、柊家はなれ長浜店、京岩ダイニング、金沢でかねた寿司長浜店、小料理屋彩華、グランパレー京岩、肉バルITTOKU、タイ料理ヤムタイ、麺屋號tetu、地産野菜小麦畑、ヘンリーイン、そば八。

2020年5月20日

パーティーボートで湖上遊覧

大郷屋が導入 6月から運航

 ゆったりと乗って琵琶湖の魅力を体験できるパーティーボートを、祇園町の釣り具専門店「大郷屋」が導入。観光客に琵琶湖の大自然を満喫してもらい長浜市への滞在時間を増やしてもらいたい考えだ。

 長浜市は琵琶湖の雄大な自然を持つが、黒壁スクエアなどの市街地を訪れるだけの日帰り観光客が多い。大郷屋の中川浩邦社長も「長浜にある主要観光スポットは短時間でまわれ、宿泊して長浜を楽しむ人が少ない傾向にある」と指摘し、「実際は短時間で感じきれない魅力がたくさんある。その一つが琵琶湖。琵琶湖を岸から眺めるのもいいですが、ボートに乗って漕ぎ出すと、見える景色が大きく変わる」と語る。

 琵琶湖の魅力を観光客に伝えるために導入したパーティーボートは、米国製で定員9人。湖上の風を感じながらソファーに座ってゆったりとした時間を過ごせ、軽食やドリンクも楽しめる。海津大崎や竹生島、多景島、沖の白石などを訪れるコースを設定し、希望者にはサンセットクルージングも実施する。

 6月からの運航開始にあたり、エンジンの強化や船内の装飾を実施し、その資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。リターンはボート乗船券やオリジナルTシャツ、提携する北ビワコホテルグラツィエのランチやディナー、宿泊プランなど。

 中川社長は「新型コロナの状況が落ち着いたら、大自然を満喫できるアクティビティで琵琶湖の魅力を思いっきり体験して欲しい」と話している。なお、CFの詳細は「キャンプファイヤー」のサイトから。

2020年5月18日

人気爆発!二葉屋のフルーツサンド

惜しみなく、ふんだんに

 朝日町の「西川食品 二葉屋」が製造販売している果物いっぱいのフルーツサンドが飛ぶように売れ、話題となっている。

 店の西川寛路さん(24)はコロナ禍で自粛ムードが高まっていることから、長浜を元気づけようと「八百屋にしかできないことを」と若者に人気のフルーツサンドを作るように。  サンドはパン工房「ポム・ド・テール」(地福寺町)に特注したパンと自家製クリームに大きくカットしたフルーツを惜しみなく挟みこんでいる。具材は地元でとれたイチゴやいちじく、ゴールドキウイなど、旬のものだけにこだわり、果物の甘さを前面に押し出している。  2週間前に発売したばかりだが「ごろごろサンド」などと言われるようになり、「今まで食べた中で一番、おいしい」「(果物が)大きくて食べづらい」などと口コミやSNSで話題となり、人気が爆発。  早朝から兄弟で「アンデスメロン」や「完熟マンゴー」など10種を平日350個(土曜は500個)作っているが午前中には完売してしまうほど。西川さんは「大手スーパーにない『光るもの』を作りたかった。地元の八百屋でも、こんなことができるということを知ってほしい」と話していた。  価格は380~880円。今後、増産体制を図り、メニューも拡大する予定。販売は火曜から土曜。開店直後の混雑を避けるため午前10時半以降に変更する。数量を限定し、売り切れ次第、終了。問い合わせは二葉屋℡(62)3384へ。

2020年5月16日

浜ちりめんの洗えるマスク涼しく肌に優しい 長浜の2社が開発

涼しく肌に優しい 長浜の2社が開発

 新型コロナウイルス感染症対策のため、これから迎える多湿、高温の季節でもマスクの着用が求められる中、浜ちりめんを製造する南久ちりめん(神照町)と吉正織物工場(口分田町)が協力して「浜ちりめん100%マスク」を開発。涼しくて肌に優しいのが特徴で、オンラインショップで販売を始めところ「快適」と評判だ。

 南久ちりめんの長谷健次社長(47)が新型コロナの影響で、使い捨ての不織布マスクが品薄となり、一時期、ドラッグストアで高齢者らが朝から行列を作っていたことを憂い、吉正織物工場と一緒に何度も洗って使える浜ちりめんのマスクの開発に乗り出した。

 当初は、抗菌性に目を向けて生地に金属糸を織り込むことを考えたが、毎日、長時間、身に着けることから、肌に負担のない天然素材を追求したところ、原点の浜ちりめん100%にたどり着いた。

 浜ちりめんは肌触りがひんやりとしているうえ、吸湿性、放湿性に優れ、蒸れにくい。シルクは人の肌に近いタンパク質でできていることから、肌になじみやすく、刺激が少ない。さらに、活性炭に似た作用があることから、臭いを抑える効果があるという。

 大人の男性向けの大サイズと、女性や子ども向けの中サイズがある。両社が運営するネットショップ「シルクライフショップ」で販売している。白生地は2310円(税込み)。5月下旬からは本藍染(3740円)も販売する。

 長谷社長は「速乾性があり、夜に手洗いすれば朝には乾いているので、1枚あれば十分。毎日使えるので経済的」と話している。

2020年5月14日

遊休地で青パパイヤの栽培

湖北地域で新たな特産品づくり

 健康食材として近年、注目されている青パパイヤの初栽培が湖北地域で始まった。地域の新たな特産品として定着するか、関係者の注目を浴びている。

 パパイヤは中南米が原産で16世紀ごろ、世界に広まったとされ、黄色く完熟させフルーツとして食べる。青パパイヤは熟す前に収穫し、野菜として調理する。

 ビタミンCや酵素が豊富に含まれ、鹿児島大学・石畑清秀名誉教授のリポートによると、美容やダイエット、がん予防や健康維持に効果があるとされ、栄養価も高く「健康長寿のスーパーフード」とも呼ばれている。

 青パパイヤは千切りにし、サラダのほか、ツナと玉子の炒め物、カレーライスなどに利用でき、クセのない味が人気。タイでは「ソムタム」(サラダ)がソウルフードとして定着している。

 湖北では落合町の米穀肥料商「落庄商店」(西村博行社長)が2年間にわたって河川敷の休耕田で試験栽培。農薬が不要で手軽に栽培できることから、有休農地の活用や転作作物として地元で広めようと、今年1月、一般向け研修会を開いたところ、100人余りが参加。同店では4月下旬から、愛知県の業者から仕入れた苗1830株を販売。約80カ所で栽培が始まった。

川崎町の吉井さん 耕作放棄地で挑戦

 川崎町の吉井悟さん(75)は大井町の耕作放棄地と本庄町の水田(転作)で計140株を栽培。大井町では姉川河川敷の荒地を開墾し、青パパイヤの栽培地を作った。

 吉井さんは「落庄商店の試験栽培場と同じような周辺環境だったので挑戦してみようと思った。耕作放棄地に手を加えることで、価値が見出せることを地域に意識づけしたい」と話している。

 パパイヤはヤツデのような葉を広げながら2・5㍍程の高さまで伸びる。農薬は不要で、実の表面から猿などが嫌うパパイン酵素が出るため、獣害にも強い。落庄商店が販売した苗の実は重さ約1㌔にもなる予定で、楕円形の青い実は10月初旬から11月にかけて収穫。同社がすべて買い取る。

 青パパイヤの広域栽培は県内初。西村社長は「趣味の延長で珍しい野菜作りが楽しめ、実益につながる」としている。

 今シーズン分の苗は完売。秋に試食イベントを計画している。

2020年5月12日

スマホで手軽にオンライン診療

新型コロナ対策  厚労省が規制緩和

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、4月からパソコンやスマートフォンを利用した「オンライン診療」の規制が緩和され、湖北地域の医療機関でもオンライン診療の導入を始めた。

 厚生労働省は感染拡大防止策として特例措置を設け、初診から電話やスマートフォンなどの画面を通じて患者を診察することが可能になった。従来の対面での診察に比べると情報は限られるが、待合室での患者同士の感染や、医療従事者の感染を防げる効果が期待されている。

 山階町の眼科「おぐりクリニック」では4月下旬から無料通話アプリ「LINE」を活用したオンライン診療を始めたところ、相次いで予約が入り、需要の高さがうかがえるという。

 同クリニックでは2年前に独自のシステムを使ったオンライン診療を導入したが、手軽さに欠け広がらなかった。今回、新型コロナによる不要不急の外出自粛や、人との接触を減らす対策として、スマートフォン所有者のほとんどが利用しているLINEでの診療を開始。午後をオンライン診療の時間に特化した。

 利用は手軽だ。あらかじめ診療時間を電話で予約し、LINEや電話を通して診療を受ける。通常の診察と同じように症状などを問診してもらえる。目に異常がある場合は、スマートフォンで目の写真を撮影してLINEで送信する。

 院長の小栗章弘さんは「結膜炎や花粉症による目のかゆみなど、目の表面上の問題は、スマートフォンの写真で診療できる」と語る。通話や写真だけでは診療が難しい場合は、来院を求めることになるという。

 また、患者が希望すれば隣接する「みずき薬局」から処方薬を郵送しており、患者は家から一歩も出ることなく、診療と処方薬を受けられる。

 小栗さんは「これだけ連日、新型コロナが報道されると、クリニックに行くのを怖がる患者もいる。新型コロナをきっかけに、オンライン診療は普及するだろう。今後は服薬に関するカウンセリングなどもできれば」と話している。

2020年5月8日

ネットで注文 タクシーで配達

企業有志がタッグ! 飲食店の料理届ける「食べタク」

 インターネットで受注した飲食店の料理をタクシーで届ける新しい試みが8日から長浜市内で始まった。タクシー会社や飲食店など企業有志がタッグを組んでインターネットの専用サイト「食べタク」を開設。「ステイホームの一助とし、オール長浜でテイクアウト事業を広げていきたい」と市民に利用を呼びかけている。

サイトを立ち上げたのはエコプラン(上田貴麿社長)、さくらタクシー(上田聡社長)、京岩神前殿(和田洋典社長)、クラブ・メゾン(佐野圭太社長)の4社。和田社長は市内の飲食店の現状について「新型コロナの影響で3〜6月の予約はほとんどキャンセルで、1日に1組も客が来ない店もある。売上は70〜90%ダウンしている。いつ終息するか分からず、不安な日々を過ごしている」と語る。

 上田聡社長もタクシーの利用者が半減し、運転手の給与が減っている現状を指摘した。国土交通省が新型コロナの感染拡大に伴ってタクシー事業者が貨物を配送できるように特例措置を設けたことを受け、さくらタクシーが特例を活用して料理の配達に乗り出した。

 「食べタク」には現在、市内16店舗が参加している。店舗をまたいで料理を注文でき、届け先や日時を入力すればタクシーで届けてくれる。配達料金はJR長浜駅を起点に、3㌔未満900円、5㌔未満1200円、7㌔未満1400円で、7㌔以上は通常メーター料金となる。支払いは料理と引き換えに現金での決済となる。1店舗2000円以上からの注文で配達する(2店舗目から条件なし)。

 随時、参加飲食店を募り、飲食店が増えれば、他のタクシー会社にも協力を呼びかける方針。詳細は「食べタク」のサイトで。

2020年5月7日

未来の食事券で飲食店支援

クラウドファンディングで協力呼びかけ

 新型コロナウイルスの影響で売上減に苦しむ湖北地域の飲食店を応援しようと、有志がクラウドファンディング(CF)で支援金を募るプロジェクトを立ち上げた。応援したい店舗を選んで未来の食事券を購入する仕組みで、8日から受付を始める。

 プロジェクトはフリーペーパー「WATCH」を発行する江畑政明さん(50)らが飲食店に呼びかけて立ち上げた「BUY  LOCAL  BIWAKO  Area  N  # 滋賀湖北の食を応援しよう!」。CFサイト「キャンプファイヤー」で資金を募る。7日時点で45店舗が参加している。

 苦境に立たされる飲食店を応援しようと「WATCH」最新号(5月1日発行)ではテイクアウト特集を組んで、湖北地域の飲食店60店舗を紹介する広告を無料で掲載。江畑さんは「創刊から20年、お世話になったこの地域に恩返しし、地域の皆さんと一緒になって応援することで、少しでも役に立てれば」と話し、CFのプロジェクトも同様の思いで立ち上げた。

 参加する飲食店の中から好きな店を選んで、支援金額(3000〜1万円)を選択すると、8月1日以降に店で使える食事券が発行される。食事券をもらわずに支援するコース(5万円、10万円)もある。江畑さんは「店舗は集客に困難な時期に支援金を受け取ることができ、支援者は感染リスクが低減した時期に改めて店舗を訪れることができ、双方にメリットがある」と説明している。

 目標金額は300万円。随時、参加店舗を募っている。詳細はキャンプファイヤーのサイトから。