2019年12月7日

ながはまコミュニティカレッジ、開幕

市民が先生 、趣味生かし。ダンス、DIY、歴史講座など多彩に

 市民が趣味や特技、知識を生かして「先生」を務める「ながはまコミュニティカレッジ〜学びでつながるウィンターフェス」が7日、さざなみタウンの文化福祉プラザで始まった。

 学びを通して楽しみながら地域に関心や繋がりを持ってもらおうと、市民有志による実行委員会、長浜市、ながはま市民協働センターが初めて企画した。

 施設内の会議室や音楽室、工作室、和室、多目的ホールなど10室を教室に見立て、公募で集まった市民が先生となって授業を行う取り組み。

 午前10時の1限目から続々と市民が訪れ、思い思いの授業を受けた。多目的ホールで開かれた「みんなで踊ろう!おしりたんてい」の授業では、人気テレビ番組のダンスを通して子ども達が音楽に合わせて体を動かす楽しさを体験(写真下)。漆喰塗りの授業では左官職人らの指導で親子が漆喰を塗る作業に挑戦し(写真左上)、明智光秀と長浜の関係に迫る授業では歴史愛好家らが専門家の分析に耳を傾けていた(写真右上)。

 また、西浅井を拠点に活動するまちづくりグループがおにぎりと豚汁を振る舞ったり、ピアノとフルートのミニライブが開かれたりもした。

 コミュニティカレッジは8日も開かれ、「お天気質問教室」「クセになる!脱力系仏像めぐり」「ケンダマ教室」「おいしい日本茶の淹れ方体験」など30講座が開かれる。1限目は午前10時から、最終の4限目は午後2時10分から。1コマ50分。希望者は当日会場へ。受講無料(一部で要材料費)。

2019年12月5日

ライオンズクラブ、国際平和ポスターコンテスト

川村紗季子さんら入賞

 長浜ライオンズクラブが湖北地域の小中学生から募集した国際平和ポスターコンテストの表彰式が4日、北ビワコホテルグラツィエで開かれた。

 コンテストは子ども達に世界平和を考えてもらおうと全世界のライオンズクラブを通して行われている。世界共通のコンテストであることから文字や数字の使用を禁じ、絵画だけで平和を訴えるが特徴。

 この日は長浜クラブ管内の入賞者10人の表彰式が行われた。最優秀賞に輝いた川村紗季子さん(長浜西中1年)の作品は335C地区(京都・滋賀・奈良エリア)7Rリジョン・チェアパーソン賞にも輝いた。五輪の聖火や人と動物が仲良くしている様子を描き、川村さんは「世界がもっともっと平和になりますようにという思いを、世界が繋がるオリンピックをもとに描きました」と話している。

 入賞、入選各10点は9日から24日まで長浜信用金庫本店ロビーで展示する。

 このほかの入賞者は次の皆さん。

 【会長賞】本田実夢(米原中2)【副会長賞】本田苺美(県立河瀬中1)【幹事賞】上羽礼皇(長浜小6)【広報委員長賞】松宮愛純(長浜小6)【優秀賞】平山志菜(長浜小6)、出路悠羽(びわ中2)、平野心晴(長浜北中1)、中井真緒(同)、山田あすか(同)。

2019年12月4日

「生木のスプーンいかが? 」

佐々木文具店で展示と手作り体験

 米原市春照の佐々木文具店は9日からの毎週月、火曜、生木の手づくりスプーンの展示販売をする。

 同市甲津原で生木専門の木工所「スーパー生木ラボ」を営む鈴木孝平さん(30)は2年前、地域おこし協力隊として京都市から移住。地元の山に作業道をつけるなど、自伐型林業に取り組んでいた。

 道を切り開く上で不要となった広葉樹の有効活用や雪深く山に入れない冬の仕事として1年前から、欧米などで流行している「グリーンウッドワーク」をするようになった。

 グリーンウッドワークとは生木の加工。材料が柔らかいため、削りやすく電動工具などが不要で、小ぶりの斧やナイフがあれば女性でもでき、個性豊かなものづくりが楽しめる。

 材料は身近にある桜や柿、ユズやクルミ、ナラなど。丸太を割って、斧で荒削りし、専用のフックナイフなどで丸く削る。ペーパーで仕上げ、クルミオイルやエゴマ油などでコーティングする人もいるが、鈴木さんの場合は木の色味を大切にしており、これらの加工は施さない。

 鈴木さんは「脱サラで林業を始め、グリーンウッドワークも我流。いずれもゼロからのスタート。家の中で落ちついてできる作業。数をこなせば誰でもうまくなる」と話している。

 展示は9、10、16、17、18、23、24日の午前11時から午後4時。スプーン、器など約25点を並べる。ワークショップは18日午前10時から。効率的な削り方をアドバイスする。参加費4000円(昼食、材料、道具使用料込み)。問い合わせは佐々木文具店℡080(1506)1580へ。

2019年12月2日

産業文化交流拠点「さざなみタウン」竣工

まちづくりの新拠点が誕生

 長浜市と長浜商工会議所などが旧市役所跡地で整備を進めていた産業文化交流拠点施設「さざなみタウン」で1日竣工式が行われ、テープカットなどで完成を祝った。

 施設は図書館やまちづくりセンターなどが入る「ながはま文化福祉プラザ」と、長浜商工会議所会館・長浜ビジネスサポートセンターからなる。

 長浜図書館、長浜まちづくりセンター(旧長浜公民館)、長浜商工会議所の各施設が老朽化し建て替えが迫られていたことから、旧市役所本庁跡地を活用して複合施設の整備を進めてきた。

 文化福祉プラザは鉄骨造3階建て延べ5350平方㍍で、図書館、まちづくりセンター、市民協働センター、地域福祉センターなどの機能が入っている。長浜商議所会館と長浜ビジネスサポートセンターは鉄骨造2階建て1419平方㍍。

 竣工式には市や商議所の関係者をはじめ、上野賢一郎衆院議員、嘉田由紀子参院議員ら来賓を含め約370人が出席。藤井勇治市長は「中心市街地の東の核として、新たな人材の育成、賑わいの創出、市民生活や地域経済の活力を高めるものとして全国から注目される施設」「今後、この施設で多様な人々が集い、出会い、交流する中で、新たなまちづくりが始まるきっかけとなれば」と式辞を述べた。

 長浜商工会議所の大塚敬一郎会頭は「長浜に子や孫が帰って来たいと思えるようなまちにするため、これから長浜商工会議所と長浜ビジネスサポート協議会が一体となって進んでいきたい。今日はその出発点」などとあいさつし、西邑定幸議長は「市民が互いに刺激し合い、長浜スタイルの産業・文化を創造・発信し、新たなまちづくりが展開される拠点となるよう大きく期待している」と語った。

 式典後はテープカットを行い、オープンを祝った。

2019年11月30日

ながはま文化福祉プラザ 12月1日オープン

長浜図書館 蔵書30万冊

 長浜市や長浜商工会議所などが旧長浜市役所跡地で建設を進めていた産業文化交流拠点施設「さざなみタウン」が12月1日オープンする。

 跡地を賑わいの拠点とするために6年前からプロジェクトをスタート。9187平方㍍に、図書館、長浜まちづくりセンター、市民協働センター、地域福祉センターなどからなる「ながはま文化福祉プラザ」と、長浜商工会議所・長浜ビジネスサポートセンターを整備した。

 文化福祉プラザは鉄骨造3階建て延べ5140平方㍍。コンセプトは「人・文化・産業を創造する知の拠点」。その核となる長浜図書館は開架18万冊、閉架12万冊の計30万冊の蔵書。幼児や児童向けの「けやきっ子の本棚」、ヤングアダルト世代向けの「YAの本棚」など子ども向けコーナーを充実させている。このほか、「対面朗読室」「サイレントルーム」「おはなしのへや」「ビブリオルーム」「ボランティアルーム」などがある。図書の貸出はICタグを読み込む自動貸出機を導入し、利用者自らがタッチパネルを操作する。また、予約資料受取コーナーも設け、自分で予約本の受け取りと貸出手続きができる。

 まちづくりセンターはコンサートや軽スポーツなどに利用できる多目的ホール、防音の音楽室、音楽演劇活動室、調理室、工作室、和室、会議室などからなる。

 総工費は30億7000万円。設計は久米設計、建築は岐建・材信工務店のJV、機械設備は大崎設備工業(守山市)が電気設備はノセヨが手掛けた。

先生は市民「ながはまコミュニティカレッジ」

 さざなみタウンのオープンを記念して12月7、8日、市民が趣味や特技、知識を生かして講師を務める「ながはまコミュニティカレッジ〜学びでつながるウィンターフェス」が文化福祉プラザで開かれる。

 学びを通して楽しみながら地域に関心や繋がりを持ってもらおうと、市民有志で組織する実行委員会、長浜市、ながはま市民協働センターが主催して初めて企画した。

 「みんながセンセイ、みんながセイト」をキャッチコピーに、公募で集まった市民が先生となって授業を行う。施設内の会議室、音楽室、工作室、和室、多目的ホールなど10室を教室に見立て、授業は1限目(午前10時〜)から4限目(午後2時10分〜)まであり、1コマ50分。

 「あなたも釣れる!エギング講座」「明智光秀は長浜で何をしたか」「コツを知って楽しむスマホカメラ講座」「ドッグトレーナーによる犬語講座」「親子でびっくり!不思議サイエンスマジック」「お天気質問教室」「長浜の歴史的要素と景観形成30年の歩み」「現役司会者が伝授する好感を持たれる話し方」など57講座を開く。

 同センターでは「長浜に楽しい人がたくさんいることを知ってもらうきっかけにして欲しい」と参加を呼びかけている。受講は当日、先着順で受け付ける。受講料は原則無料で、一部、材料代など有料。問い合わせは市民協働センター℡0749(65)6525へ。

2019年11月29日

青岸寺でライトアップ開始

国の名勝庭園、「経画」などイベントも

 米原市米原の青岸寺で29日から、名勝庭園の紅葉ライトアップが始まった。点灯期間中は日本画の展示やコンサートなどが催される。

 寺院は南北朝時代に京極道誉によって創建。焼失により、慶安3年(1650)に再興された曹洞宗の禅寺。庭園は三世・興欣和尚が井伊家の家臣で彦根の玄宮園、楽々園を造園した香取氏に命じて造らせた回遊式枯山水庭園。

 太尾山の石を使った大きな石組みは圧巻。通常、川や池を表現する白砂の代わりに杉苔を用いており、山水画を思わせるような美を表現している。雨が降ると湧き水が流れ、水を張り巡らせる池泉庭園となる二面性を持つ。江戸時代後期の近江を代表する名庭園といわれている。

 婿養子となった永島匡宏さん(34)は4年前まで、住職の傍ら、外に勤めに出ていたが、拝観者にも十分な対応ができず、「住職は寺にいるべき」と、昨年10月、寺の一部をリフォームしてカフェ「」をオープン。訪れる人が茶を楽しみながら、語らえる場を設けた。

 永島さんは素晴らしい庭園をより多くの人に見てもらいたいと、クラウドファンディングを活用し、ライトアップを企画。目標額を上回る資金が集まった。

 

 

 照明の設置にはクラウドファンディングの仲間たちが協力。色鮮やかな紅葉や趣のある雪吊りが妖艶な姿で浮かび上がる。また、建物内の随所に、ほのかな灯りの行灯を灯している。点灯期間中には市内在住の日本画家・西川礼華さんの作品8点を並べた個展、シタール演奏家・南沢靖浩さんやアカペラグループEMUシンガースのコンサート、お経と画を融合させた法要「経画」パフォーマンスを企画している。

 永島さんは「寺離れが進んでおり、このままでは、という危機感を感じた。住職に専念し、地域に根ざした情報を発信できれば」と話している。午後6時から8時半、12月15日まで。拝観料は一般600円(昼間300円)。問い合わせは青岸寺℡0749(52)0463へ。

2019年11月28日

長浜西中男子駅伝チーム 近畿大会へ

「練習の成果を発揮したい」

 長浜西中の男子駅伝チームが30日から希望ヶ丘文化公園で開かれる近畿中学校総合体育大会に県代表として出場する。

 チームは学校の体育大会の結果や体育教員の推薦などで選抜され、陸上部に、サッカー部、バスケットボール部の選手を加えて8月に結成。週5回の練習を重ねてきた。15日に開かれた県大会では出場47チーム中3位に入賞。全国大会は逃したが、近畿大会への出場権を獲得した。

 27日、市役所で壮行会があり、出場選手10人が出席。「県大会では悔しい思いをしたので、近畿大会では悔しさを晴らし、感謝の気持ちを持って走りたい」「練習の成果を近畿大会で発揮したい」「近畿大会を皆で笑って終われるようにしたい」とそれぞれ決意を語った。

 板山英信教育長は、長浜西中の駅伝チームで活躍した選手が後に箱根駅伝に出場したことを紹介したうえで「長浜西中が駅伝にかける思いはすごいものがあった。つるべ落としの日の中、暗くなっても練習していた」と振り返り、「自分の力を信じて母校の名誉をタスキに込めてゴールを目指して欲しい」と呼びかけていた。出場選手は次のみなさん。

 松原陽之(2)、鹿取佑充(3)、德田桜亮(3)、芝拓弥(3)、吉川太智(3)、福田崚太(2)、渋谷祐太(3)、小傳茂優志(3)、高田潤弥(3)、田川琉久(3)。

2019年11月26日

浅井小で、アスリートがアドバイス

「何でも本気でやろう」、元プロハンドボール選手・東さん

 浅井小学校で25日、元プロハンドボール選手がスポーツを通して、「チームワークの大切さ」を教える授業があり、5年生44人が一丸となって、目標を達成することの楽しさを味わった。

 講師の東俊介さん(44)は日本ハンドボールリーグの大崎電気で活躍し、日本代表チームの元キャプテン。この日は児童たちと「鬼ごっこ」や「だるまさんが転んだ」をアレンジした「チームワークゲーム」でともに体を動かした。

 ゲームは「鬼につかまらない」「ゴールに到達する」などの目標を達成しなくてはならないが、失敗の連続。東さんは児童たちに「なぜ、うまくできないのか?」と考えさせ、対策を練らせた。

 児童たちは「素早く行動する」「焦らない」などと提案。自分たちのアイデアが成功すると、大喜びし、東さんとハイタッチを交わしていた。東さんは「コミュニケーションを図り、チームをひとつにすれば解決できる」とアドバイス。「遊びでも勉強でも、何でも本気でやろう。本気でやらなきゃ、楽しくない」と児童たちにエールを送っていた。

 教室は市と長浜文化スポーツ事業団が今年度から日本サッカー協会の協力で始めたもの。アスリートを「夢先生」として小学校に派遣している。

2019年11月25日

長浜病院で参観日、親子ら楽しむ

手術室見学や点滴体験など

 市立長浜病院で23日、体験などを通して病院を身近に感じてもらうイベント「びょういんの参観日」が開かれ、730人が来場した。普段は立ち入れない手術室などの見学もあり、家族連れが医療の最前線の仕事に触れていた。

 院内では各診療科が工夫を凝らした催しを企画。看護局では白衣を着用して点滴管理や赤ちゃんのおむつ交換などがあり、子ども達が看護師の仕事を体験。ヘルスケア研究センターでは血管年齢の測定などがあり、順番待ちの行列ができていた。

 定員を限定して実施した病院見学ツアーには24組の家族が参加。中央手術室では担当の看護師からベッドの傾きやライトの位置を変えられること、手術器具の持ち方などの説明を受けた。放射線技術科ではCTを使って玩具の断面図を紹介。参加した小学生は「最初は何かわからなかったが、重ねていくとおもちゃのトーマスだったのにびっくりした」と話していた。

 市立長浜病院経営企画課は「初めての開催だったが、多くの方に参加していただき長浜病院を知ってもらうきっかけになった。このイベントを通じて、未来の医療関係者が育ってもらえると嬉しい」と話している。

2019年11月22日

えきまち直営マルシェ、来月再開

目玉は久遠チョコの滋賀1号店

 JR長浜駅前の再開発ビルを運営する第3セクター「えきまち長浜」は赤字を理由に閉店していた直営の旧マルシェを12月7日に再オープンさせることを明らかにした。NPO法人「つどい」(川村美津子理事長、常喜町)の関連会社が運営パートナーとして参加し、チョコレートブランド「チョコレート」の滋賀1号店を出店するほか、長濱大学(ハマダイ)がキッチンスペースを活用するなどして体験講座を開催する。

 久遠チョコレートは豊橋市に本店を置き、障害者や引きこもりの若者らの働く場所の確保などを目指して全国にフランチャイズ展開している。チョコの中にドライフルーツやナッツを詰め込んだ「テリーヌ」がスタンダード商品で、ほうじ茶、京番茶、柿、ゆず、焦がしきな粉など個性あふれるラインナップが魅力。

 福祉事業や農業に取り組む同NPO法人が地域の障害者や高齢者の働く場を設けるため出店を決めた。旧マルシェの一角に店舗を設け、商品を製造・販売する。川村理事長は「市民の笑顔があふれる空間にし、ワクワクする企画を次々と打ち出していきたい」と話している。

 えきまち長浜では旧マルシェを「誰もが挑戦でき創造できるスペース」と位置づける。市民へのアンケートで「居場所」を求める声が多かったことから、学生やJR利用者が自由に利用できるスペースを設けるほか、市街地で種々の体験講座を開いている長濱大学がキッチンスペースを活用した講座を企画している。

 また、特産品や生活道具、食品、観葉植物を中心に取り扱うライフスタイルショップも一部に設ける。

スペイン料理講座、エルオチョ店主指導

 えきまちテラス長浜の旧マルシェ再オープンを応援するため、長濱大学は12月8日、スペイン料理店「エルオチョ」(大島町)の店主・金澤淳さんを講師に招いたスペイン料理講座を開く。旧マルシェのキッチンスペースを活用し、カブと鶏ベーコンの白ワイン煮、クレームブリュレを作る。午前10時、正午、午後2時からの3回あり、定員各10人。参加費は2000円。申し込みは長濱大学のホームページから。

[2019年11月22日]

2019年11月20日

長浜プロレス旗揚げ興行、曳山博物館広場で

23日、三銃士・三成など10人参戦

 プロレスを通じて長浜の街と曳山まつりを盛り上げようと、市民有志がご当地プロレス団体「長浜プロレス」を結成し、23日午後1時から曳山博物館広場で旗揚げ興行を行う。

 かつてセミプロとして活躍していた会社員・平居由宣さん(48)=元浜町=が中心となって結成し、今年6月にプレ旗揚げ戦を実施。以来仲間を増やし、現在はスタッフや練習生を含め14人体制となっている。

 旗揚げ戦では歌舞伎の隈取を施したマスク姿のエル・ヒキヤマをはじめ、石田三成の化身・MITSUNARI、盟友のYOSITSUGU、ブラックバスなどが登場。1990年代のプロレス黄金時代を築いた「闘魂三銃士」(武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也)をリスペクトした「長浜三銃士」もお目見え予定。また、京都の祇園プロレスからは祇園ストロングマシーン1号・2号が参戦し、旗揚げ戦を盛り上げる。観戦無料。

 レスラーの職業は会社員、自衛隊員、飲食店経営などさまざま。市民体育館で練習に励み、趣向を凝らした演出や、長浜らしいオリジナル必殺技を開発中という。

 曳山まつりで若衆筆頭も務めた平居さん。「プロレスを通じて曳山まつりを盛り上げ、長浜はすごい所だとPRしたい」と意気込み、「今の子ども達はプロレスを知らない。生の迫力と面白さを伝えたい」と子どもの来場も呼びかけている。

[2019年11月20日]

2019年11月19日

榎木町の堀内さん、アルプラでボランティア活動報告

台風被災地、人手不足を訴える

 台風19号による河川氾濫で被災した長野市内で、長浜市榎木町のNPO法人職員・堀内正訓さん(40)がボランティア活動に取り組んでいる。17日に一時帰宅したのを機に、18日から20日までアルプラザ長浜で被災地のようすを写真などで伝える展示「災害救援活動報告会」を催し、市民に災害への備えや被災地支援への協力を呼びかけている。

 台風19号では長野市をはじめ、関東や東北など東日本の広い範囲で河川が氾濫するなどの被害が発生し、90人以上が死亡。現在も各地の被災地で復旧活動が行われている。

 熊本地震の被災地で2年間にわたるボランティア活動に取り組み、有志グループ「支援の『わ』」の代表も務める堀内さん。長野市内を流れる川が氾濫した10月13日のその日のうちに被災地に入り、被害状況を調査・把握した。仕事のためいったん長浜に戻り、翌週末にチェーンソーやエンジンカッター、発電機、高圧洗浄機などの機材を車に積んで被災地へ向かい、床上浸水した民家で泥をかき出すなどの活動に取り組んだ。

 週末明けの月曜には仕事のため長浜に戻り、職場にボランティア活動の継続を打診。経営者の許可をもらい、22日から11月17日まで現地でボランティアセンターの運営支援などにあたった。

 堀内さんは「被災地が広域で、支援の力が分散している」と指摘し、全国からボランティアが集中した熊本地震との差を肌で感じている。「長野では雪が降るまでが勝負だが、人手が足りない」と危機感を募らせている。

 ボランティアの手が足りないため、現地では地域住民向けに被災家屋の復旧に向けた講義も実施。浸水した家屋は床や壁の中の断熱材が水分を含んだ状態となっており、これを放置すれば後々カビが生えることなどを説明したという。また、住民のコミュニティの維持・強化のため炊き出しで交流の場を設けるなど、これまでの災害ボランティアで培った経験を生かしている。

 25日から再び被災地に入り現地で年を越す予定という堀内さん。「ボランティアというと泥かきなど大変な作業がクローズアップされるが、写真の洗浄や窓ふきなどもある。現地では幼児もボランティア活動に参加していた。外での活動で疲れて帰ってきたボランティアにおしぼりを渡す役目。小さな子どもにおしぼりをもらって、みんなが癒されていた」と語り、災害ボランティアへの協力を呼びかけている。

 アルプラザ長浜での報告会では被災地の現状やボランティア活動を伝える写真を展示し、車に取り付けた360度カメラで撮影した動画も放映している。また、被災地で売り物にならなくなったリンゴを買い取り、来場者に無料で配布。「被災地の現状を少しでも知るきっかけになれば」と話している。報告会では堀内さんが常駐している。

[2019年11月19日]