飲食店支援 714万円集まる

CFで「未来の食事券」 348人が協力

 新型コロナウイルスの影響で苦境にあえぐ湖北地域の飲食店を支えようと、クラウドファンディング(CF)で「未来の食事券」の購入を呼び掛けるプロジェクトが終了。支援金の総額は714万6500円にのぼった。

 プロジェクトは「BUY  LOCAL  BIWAKO  Area    #滋賀湖北の食を応援しよう!」。地元でフリーペーパー「WATCH」を発行する江畑政明さん(50)らが飲食店に呼びかけ、5月8日から6月30日まで実施した。

 参加する飲食店の中から好きな店を選んで、支援金額を選択すると、8月1日以降に店で使える食事券が発行される仕組みで、食事券をもらわずに支援するコースもある。当初は300万円を目標としていたが、支援が続々と寄せられて1カ月を待たずに達成。このため、「少しでも多くの店に支援を」と目標を500万円に再設定し、それも大きく上回る結果となった。計348人(地元企業41社含む)が支援し、食事券をもらわずに20万円を寄付する男性もいた。

 支援金からCFの決済手数料10%を差し引いた金額がプロジェクトに参加した53店舗に分配され、支援者には7月下旬までに食事券を発送する。

 CFで飲食店への支援金を募る取り組みは大津や東近江などでも行われているが、湖北の700万円超は他地域に比べ突出した金額。江畑さんは「地域の飲食店を応援する市民や企業の温かい気持ちを感じた。プロジェクトを代表して感謝申し上げます。これからも『3密』を避けながら地域の飲食店に足を運んでほしい」と話している。

掲載日: 2020年07月09日