長浜産の和紅茶・烏龍茶試飲会、好評

 長浜産の和紅茶・烏龍茶の仕上がりを確かめる試飲会が26日、えきまちテラスで開かれ、約20人の参加者が、さわやかな風味を楽しんだ。

 主催した長浜市地域おこし協力隊の中山恵梨子さん(32)は昨年3月、「在来茶を活用したまちおこし」を任務に隊員に着任。今年5月、地元産の和紅茶と烏龍茶を作ることに成功した。

 緑茶、和紅茶、烏龍茶は同じ茶の木からとれ、発酵具合などにより、違いが現れる。中山さんは数多い市内産地の中から自分の舌で確かめた木之本町古橋の茶葉を用いて、製品化。参加者に飲み比べてもらい、その成果を確かめようと、試飲会を企画した。

 試飲会では中山さんが和紅茶、烏龍茶を開発した経緯などを説明した後、参加者が2つの茶葉が入ったポットに湯を注ぎ、香りや味覚を評価した。

 「和紅茶は風味があって、おいしい。烏龍茶は良い香り。飲みやすい」(湖北町在住、40代女性)、「和紅茶はアッサム紅茶のよう。烏龍茶は葉の水分を軽く飛ばしてしおれさせるがしっかりできている」(東近江市政所の製茶業・佐藤さなえさん)、「和紅茶は中国茶(青茶)のようで苦くない」(高月町高月、柴田麻衣子さん)、「子どもでも飲みやすい」(木之本町小山、久木真子・咲那さん親子)などと、いずれも好評。

 中山さんは今後、産休に入るが、来春から商品化や地域教育、生活文化の伝承に向けた取り組みを始める計画。「発酵具合を変えれば、もっとおいしくなる。来年以降も勉強して頑張ってゆきたい」と抱負を語っていた。

掲載日: 2020年07月27日