長浜ローカルフォトが写真集発刊
市民団体「長浜ローカルフォト」(田中香織代表)は木之本町金居原の人々の暮らしを紹介する写真集「金居原フォトブック」を発刊した。
グループは市内の集落や地域にスポットを当て写真を撮影。発信を通してまちづくり活動をしている。金居原は少子高齢化が進み、伝統行事なども縮小・簡素化しながら何とか維持している状態で、メンバーたちは「これまでここに住む人だけが担ってきた『受け継ぐこと』を長浜ローカルフォトなりの形で補うことができれば」と考えた。
写真集はメンバーがカメラ片手に集落内に入り、約1年間かけ、取材、撮影。オコナイなどの神事や仏事、地域の景観を守るため、草刈りや墓掃除に汗を流す人々、地元で採れる旬の食材を使った山菜料理やトチノキの巨木の群生林、村の安心を守る消防団の人たちや遺構「土倉鉱山」を語り継ぐ人たちなど、素朴な風景や生き生きとした村人の表情をカメラに収めている。
写真集の発刊に合わせ、写真展「金居原の日々」を2月6日から14日まで、元浜町の湖北観光情報センターで開催する。田中代表は「冊子や展示を通じて、金居原の魅力を感じ、地域コミュニティの維持について改めて考える機会になってほしい」と話している。
B5横、36ページ。50部限定で無料配布。問い合わせはながはま市民協働センター内事務局℡(65)6525へ。