コロナ禍こそ人材確保へ

湖北の18社、求職者とマッチング

 新型コロナウイルス感染症の拡大で企業の求人が減少する中、長浜地域雇用創造協議会は28日、北ビワコホテルグラツィエで地元の製造業18社と求職者をマッチングさせる就職面接会を開いた。

 長浜公共職業安定所によると、管内の有効求人倍率は2019年12月に1・34倍だったが、コロナ禍に伴う求人の減少で昨年6月には0・65倍へと低下した。11月にはやや持ち直したものの、製造業(フルタイム)は求職者394人に対して求人が190人で、有効求人倍率は0・48倍に落ち込んでいる。

 ただ、コロナ禍でも業績を伸ばしている事業所や、求職者が多い今の時期に人材確保に積極的な事業所があることから、マッチングの機会を設け、求職者48人が参加した。

 面接会では各事業所の人事担当者が順番にプレゼンを行い、「研修制度が充実している」「社員の健康管理に力を入れている」などと事業内容や社風などを紹介したうえで、「会社見学で雰囲気を確かめてほしい」「モノ作りが好きな人、手に職を付けたい方を求めています」と呼びかけていた。その後、各ブースに分かれて、人事担当者と求職者が面談。参加した事業所からは「今後の採用につながる出会いがあった」との声が聞かれた。

 面接会は昨年12月にも製造、建設、運輸業を対象に実施している。同協議会事務局の長浜ビジネスサポートセンターでは「今後もマッチングの場を設けてゆきたい」と話していた。

掲載日: 2021年01月29日