観音文化伝承会議が初会合

仏像調査や拝観、資金調達など協議

 長浜市内に残る観音像をはじめとする仏像の保存・伝承と、市外から拝観者を受け入れる体制づくりを確立するため、市内の観音像や仏像の所有者らで組織する「観音の里・祈りとくらしの文化伝承会議」が25日、初めて役員会を開き、今年度の事業計画などを決めた。

 市内では古くから暮らしの中で観音像などの仏像を守る文化が継承されてきたが、高齢化・過疎化による後継者不足、観音像の老朽化など、その文化の継承が課題となっている。

 伝承会議は観音像、仏像、神像を所有する社寺の住職や代表、世話方、自治会の代表者、関係事業者に呼びかけ、今年4月に設立された。観音像などの仏像と、観音堂や仏堂の実情を調査し、破損状況や、防災・防犯、保存・伝承する体制などを把握。今後の課題を洗い直す。

 また、市が過去に東京芸術大学美術館で実施した「東京観音展」や、東京・上野に開設中の「びわ湖長浜観音ハウス」を通じて「観音の里・長浜」の周知を図れたとして、今後は市外からの拝観者の受け入れ体制を整備する方針。

 この日の役員会(座長=大塚敬一郎長浜商議所会頭、26人)では、仏像の実態調査を実施する「観音の里コーディーネーター」として活動する對馬佳菜子さんと、拝観の受け入れ窓口となる「観音の里コンシェルジュ」の米田(まいた)頌子さんが現状などを報告した。

 對馬さんは各観音堂で拝観の受け入れ状況や防犯・防火対策の調査を行っており、市民と世話方の交流会や勉強会を開いて観音文化ファンのコミュニティづくりや、高校生や大学生の受け入れなどを提案していた。米田さんは拝観の受け入れやメディアの取材対応、既存のサイトの情報修正などに取り組んでいることを報告した。

 伝承会議の活動資金を市の負担金だけでなく、各種助成金制度やふるさと納税、クラウドファンディングを活用して調達を模索することも提案された。

 また、9月27日には「仏像の盗難被害」をテーマにした講演会を開く。