大道芸てるちゃん会、地域に笑顔届ける

5類移行で活躍の舞台再び

 大道芸サークル「てるちゃん会」は11日、南浜町自治会館で開かれた高齢者向けのお楽しみ会に出演し、皿回し、南京玉すだれなどの大道芸を披露した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で活躍の機会が激減していたが、コロナ5類移行に伴って出演依頼が増え、廣田滋会長(78)=十里町=は「お客さんの前で技を披露できるが楽しい」と張り切っている。

 てるちゃん会は大道芸の生涯学習講座を受講した仲間が意気投合して2000年に結成した。神照公民館(現・神照まちづくりセンター)を活動拠点としていたことから「てるちゃん会」と名付けた。メンバーは50〜90代の13人。コロナ禍前は各種イベントをはじめ、地域の子ども会、敬老会、高齢者福祉施設などで年間40回ほど出演していた。コロナ禍で発表の機会が年1、2回に激減していたが、今年に入ってから出演依頼が戻ってきた。

 南浜町で開かれたお楽しみ会は、老人クラブ「黎明会」などが開いた。以前は年3回開いていたが、コロナ禍で長らく中止しており、4年ぶりの開催。この日を待ちわびた高齢者が会館に集い、おしゃべりに花を咲かせた。

 てるちゃん会のメンバー5人は皿回しやバルーンアート、腹話術などを披露。締めくくりの南京玉すだれでは、「アさて、アさて、アさて、さて…、さては南京玉すだれ♪」の軽妙な口上に合わせ、すだれを釣り竿や魚、富士山などの形に変幻自在に操って、会場から大きな拍手を受けていた。

 廣田さんは「楽しかった、また来てな、との声をもらって励みになった」「しばらく発表の機会がなかったので技が落ちている。楽しんでもらえるように技術を磨きたい」と話している。

 なお、てるちゃん会は随時メンバーを募集している。問い合わせは神照まちづくりセンター℡(62)0265へ。

掲載日: 2023年06月12日