冨田人形共遊団、サントリー地域文化賞に

国際交流など評価、市長に受賞報告

 長浜市の冨田人形共遊団が、地域文化の向上や活性化に貢献した個人・団体に贈られる「サントリー地域文化賞」に選ばれ、共遊団の阿部秀彦団長(78)らが28日、藤井勇治市長に受賞を報告した。

 同賞は、芸術、文学、伝統の保存・継承、衣食住の文化創出、環境美化、国際交流などの活動を通じて地域文化の向上に寄与している個人・団体を、サントリー文化財団が表彰するもので、今年は全国の5団体が選ばれた。

 冨田人形は江戸時代、巡業に訪れた阿波の人形浄瑠璃の一座が宿代として置いていった人形を使って、村人が人形浄瑠璃を始めたのが起源とされる。1874年に共遊団が発足し、近隣の村でも公演を行った。現在は週1〜2回練習を行い、年2回、地元ホールで定期公演を開催。また、アメリカやニュージーランド、ロシアなどの海外公演や、海外留学生を受け入れるサマープログラムの実施など、伝統文化の海外への発信と国際交流にも取り組んでいる。

 独自の国際交流プログラムを通じて日本文化の理解促進に貢献すると同時に、郷土芸能の継承活動に取り組んでいる点が高く評価された。

 この日の受賞報告では阿部団長ら共遊団のメンバーをはじめ、共遊団の活動をサポートしている冨田人形保存会、長浜観光協会の役員ら計6人が藤井市長を表敬訪問。受賞の経緯や今後の抱負などを語り、藤井市長は「市として大変嬉しい報告。保存と継承に力を入れ、ふるさとの宝として頂きたい」と話しかけていた。

 阿部団長は「平素の活動が認められ嬉しい。留学生の受け入れを頑張って国際交流を続けていきたい」と語り、副賞として贈られる300万円については「留学生の受け入れや海外公演の資金として活用したい」と話していた。

 なお、表彰式は9月27日に東京で行われる。