大路町の老人会が湯次神社に設置
新型コロナウイルス感染症の鎮静化や年末年始の無病息災、家内安全などを願って、大路町の老人会「大路老和会」(清水武彦会長、会員150人)が23日、地元の湯次神社に「の輪」を設けた。25日午後2時からの「大祓い祭」からくぐり抜けを解禁し、市民に参拝を呼びかけている。
茅の輪くぐりは「夏越の大祓い」がある6月に行われるのが一般的だが、12月にも「大祓い」があることから、冬に実施することもあるという。
老人会では新型コロナの影響で数々のイベントが中止となる中、「密」にならない行事として茅の輪の設置を計画し、9月に近くの五百川の土手でを刈り取って保管していた。今月13日、役員10人がインターネットの動画を参考に約3時間かけて茅の輪を作り上げた。大きさは西暦にちなんで直径2020㍉とした。23日朝、老人会が毎月実施している境内の清掃に合わせて、参道に設置した。
湯次神社で茅の輪くぐりが行われるのは初めてで、清水会長は「花火も神輿も忘年会も新年会もない。コロナ禍の中で何かできないかと発案した。コロナの鎮静化や家内安全、厄除けなどを願って参拝してもらえれば」と話している。
茅の輪のくぐり方は「祓え給え、清め給え、守り給え、へ給え」と唱えながら、左・右・左の順に「8」の字に3度輪をくぐり、神前に向かう。茅の輪は来年1月15日に撤去する。