近江バジル協会、おいしくて栄養抜群
酵素の普及拡大に努めている新庄馬場町の近江バジル協会(寺本悦子代表理事)は酵素ドリンクに使った果物を活用し、グラノーラを開発した。素材をすべて長浜産にこだわった逸品。
同協会では当初、健康管理に最適なハーブの一種、バジルに着目していたが、同じ作用がある酵素ドリンクの開発にも力を入れるように。ドリンクは果実や野菜、木の実に砂糖(てん菜)やミネラルを加え、ブレンド。2カ月もすると、素材からジュースが出てきて、飲むことができる。
会員らから「酵素ドリンクで、漬け終わった果物類の処分に困っている」との悩みを聞き、同協会では果物をグラノーラに再生することを思いついた。
グラノーラは穀物にナッツやハチミツなどを加え、 オーブンで焼き上げたシリアルの一種。おやつのほか、牛乳やヨーグルトをかけ、朝食として手軽に食べることができる。
協会では栃の実やクルミ、ユズ、バジル、ショウガ、実山椒など使用済みの材料約20種を低温乾燥させ、細かく刻み、麦芽糖の代わりに菊水飴を利用し、オリジナルのグラノーラを完成させた。
材料はオール長浜産。保存料、着色料、香料などは不使用で、体に良いとされる酵素の良いところを引き継いだまま。栄養価も抜群で、おいしく仕上がっている。東京・日本橋のアンテナショップ「ここ滋賀」でモニター販売したところ、好評だったという。これまで使用済みの果物は有機たい肥として廃棄処分していたが、寺本代表理事は「棄てるところがなくなった。仲間たちのおかげでよい物ができた」と話している。
販促資金を募集、クラファンで
近江バジル協会は4月末まで、パッケージやパンフレットなど販促用品の制作資金を募るクラウドファンディングを実施している。
支援コースは3000円から3万円。目標額は20万円。ウェブサイトはFAAVO北びわこ。問い合わせは近江バジル協会☎(50)2529へ。