おがくずで森林浴気分いかが?

発酵熱でぽかぽか  元浜町に温浴施設

 発酵させた針葉樹のおがくずに身体を埋める温浴施設「酵素温浴bios(ビオス)」が3月28日に、元浜町13番街区市街地再開発事業の商業施設「湖北くらしのスコーレ」にオープンした。木の香りが充満する浴室で身体の芯から温まり、リラクゼーション効果あるとして早くも話題を呼んでいる。

 地元の伊吹産のスギ、ヒノキのおがくずに、野菜や果物など50種類の植物から抽出した酵素原液を加えて自然発酵させ、その発酵熱で温まる仕組み。電気やガスなどの人工的な熱源を使用しないが、発酵熱は高いところで60〜70℃にのぼり、実際の体感温度は40℃前後になるという。

 浴槽は幅6㍍、奥行き2・2㍍、深さ1㍍で、発酵させたおがくず約2㌧が入っている。浴槽の底には防臭・脱臭・防カビのため余呉町産の炭を敷き詰めている。おがくずは毎週、全体の3分の1程度を入れ替え、古くなったおがくずは農作物の肥料に使用する。15分程の入浴で身体の発汗が促され、利用者からは「こんなに汗をかいたことがない。すっきりする」「夜、よく眠れるようになった」などと好評という。

 全国各地で酵素温浴施設の運営や監修を行っている北海道小樽市の「大高酵素」の協力で、湖北くらしのスコーレを運営する湖北ライフスタイル研究所(月ヶ瀬義雄社長)が開設した。山本茂樹専務は「ぜひ、爽やかな森林浴気分を味わってリラックスして欲しい」と呼びかけている。

 利用料は温浴衣、キャップ、バスタオル、酵素ドリンク付きで3300円。今月30日までは初回限定で1500円としている。午前10時から午後6時まで。火曜定休。予約は℡(53)4126へ。

掲載日: 2021年04月01日