豆乳アイス、準グランプリ

にっぽんの宝物プロジェクト全国大会

 余呉町今市の「ムーン・フード・ジャパン」の「ムーン豆乳アイス」が、地方に隠された逸品を選ぶ「にっぽんの宝物プロジェクト」ヘルシー&ビューティー部門で準グランプリを受賞した。

 オーナーの東野雄史さん(35)と妻のマーシュさん(34)は2017年、「安全で健康的、自然に優しく」をコンセプトに、ポーランドでの飲食店経営のノウハウを生かし、牛乳や卵、白砂糖などは使わず、湖北町産の無農薬大豆を加工した濃厚豆乳をベースに、きび砂糖などをブレンドしたオリジナルアイスを開発。ココナツバニラや滋賀の苺など8種を年間3万個以上生産し、ホテルや百貨店、スーパーなどに卸している。

 「にっぽんの宝物」はすぐれものながら、流通に乗りにくい商品を自治体や商工会と協力しながら、国内外に紹介、販売支援するプロジェクト。参加者は商品開発、販売促進のセミナーを受講後、地方大会に臨む。

 「豆乳アイス」は県商工会連合会が主催する県の宝物グランプリ「加工部門」で優勝。全国大会では「農産品加工」「肉・海鮮物」など8部門の中で「ヘルシー&ビューティー部門」にエントリー。46商品がノミネートした同大会では参加者がプレゼンテーション、動画で自己商品をPRした。

 東野さんは特殊な技法で濃厚な豆乳を搾り出し、ココナッツオイルをブレンドすることにより、なめらかな味わいを演出していることや添加物などを一切加えていないことをアピール。(東近江市)の「びわ湖の天然スッポン養生スープ」に次ぐ、準グランプリに輝いた。

 滋賀県からは7商品がエントリーし、湖北地域からは唯一の入賞。東野さんは「4年間のレシピ改良など苦労が実り、嬉しい。これからも努力して、さらに良いものを作りたい」と話している。

掲載日: 2021年04月01日