えきまちライブラリー誕生

企画第1弾は「勝手にゴツボ×リュウジ祭!」

 えきまちテラス長浜1階のエンガワ・スペース(旧マルシェ内)の一角に、長浜ゆかりの本などを紹介する「えきまちライブラリー」が誕生。第1弾として22日から長浜市出身の漫画家ゴツボ×リュウジさんらの作品を紹介する「勝手にゴツボ×リュウジ祭!」が始まった。

 ゴツボさんは脱力系サッカーマンガ「ササメケ」や最新作の「異世界落語」などで知られる。「ササメケ」は滋賀県立竹生島高校でイタリア帰りの主人公・長浜楽市が繰り広げる青春ストーリーで、舞台や登場人物の名前からはゴツボさんの郷土愛がうかがえる。

 ライブラリーでは、ゴツボさんと、同じく漫画家として活躍する妻のゴツボナオさん、弟のゴツボ☆マサルさんの作品計45冊、「風の谷のナウシカ」(宮崎駿)や「AKIRA」(大友克洋)などゴツボさんのおススメ漫画65冊を並べ、自由に閲覧できる。

 えきまちライブラリーは本を通した交流が生まれるコミュニティスペースを目指し、木之本町大音の出版社「能美舎」(堀江昌史代表)が運営。堀江さんは「本を持ち寄って語り合える場を作りたくて、まずは企画展を始めることになった」「『長浜人の本棚』として定期的に長浜ゆかりの人のおススメ本を紹介できれば」と構想を語っている。

 第1弾を企画するにあたって、単にゴツボさんの作品を展示するだけでなく、インターネット上でフェイクニュースを扱った「虚構新聞」を配信し、ゴツボさんのファンでもある県内在住のUKさんに声をかけて2人の対談を実施。また、UKさんに漫画の書評を依頼し、対談のパネルとともに展示している。堀江さんは「虚構新聞はネット上で人気がある。情報を拡散してもらって、若い人にここを知ってもらいたい」と話している。

 勝手にゴツボ×リュウジ祭!は9月末まで開催。漫画は自由に手に取って読める。ゴツボさんのサイン入り新刊本を抽選で5人にプレゼントする企画もある。エンガワ・スペースの開放時間は午前11時から午後5時まで。火曜定休。

掲載日: 2020年07月22日