26候補から11件、投票受付中
長浜市街地に残る歴史的風景などを「長浜城下町遺産」として選定している長浜城下町まちづくり勉強会(渡辺浩之会長)は今年度、新たに選定する遺産11件を選ぶため、市民に投票への協力を呼びかけている。
城下町遺産は、同会が2017年から4年間にわたって文化庁の「日本遺産」認定を目指した取り組みを継承したもの。認定は叶わなかったものの、市民自らが遺産を選んで保存活用しようと5年間で計52件を選定する。過去2年で20件を選び、3年目となる今年度は26候補の中から11件を市民投票などで選ぶ。
今年度の遺産候補にノミネートしているのは「君が代も わが世も共に長浜の 真砂の数の つきやらむまで」との和歌を刻んだ「長浜開町四百年記念碑」(南呉服町)、江戸末期建造の町家「嶋崎商店」(朝日町)、大手門通り商店街のお堂に安置されている「大手延寿地蔵尊」(元浜町)、かつては火の見櫓状の高い梯子の上にかかっていた「半鐘」(朝日町)など。秀吉遺産、町屋遺産、景観遺産、産業・近代化遺産の4つのジャンルに分類している。
さざなみタウンで今月13日まで各候補を紹介するパネル展を開催中。投票は「長浜城下町遺産」のホームページ(https://nagahama.net/jyoukamachi/)で、11月25日まで受け付け、同月29日の選定委員会で投票結果を参考に今年度の城下町遺産を決定する。