アサギマダラ 優雅に飛来

西浅井町大浦のペンションに

 西浅井町大浦のログハウスペンション「ラダー」(田中伸征さん経営)に、「旅する蝶」として知られるアサギマダラが今年も飛来し、秋の七草の一つ、フジバカマの蜜を求めて優雅に飛ぶ姿が見られる。

 アサギマダラは越冬のために長距離を飛び、毎年この時期に滋賀を通過する。田中さんは蝶が飛び交う「バタフライガーデン」を目指して、2020年春からフジバカマのほか、キバナコスモス、ヒャクニチソウ、蝶の幼虫のエサとなる食草(サンショ、キジョラン)など15種類ほどを植えたところ、アサギマダラが蜜を求めて飛来するように。

 今年も今月21日にフジバカマの蜜を吸いに訪れた。田中さんは「浅葱色(あさぎいろ)の羽根が透けている感じがとてもきれいで、朝に山からひらひらと舞い降り、夕方には優雅に帰る。その姿が美しい」とアサギマダラの魅力を語り、「フジバカマが咲くとアサギマダラが訪れる合図となる。今年も来てくれてホッとしますし、バタフライガーデンをやっていて良かったと思います」と話している。

 10月下旬までが見ごろ。アサギマダラを観察できるバタフライガーデンはオープンカフェの敷地内にある。カフェでは地産地消のオムライスや自家製パンのフレンチトースト、コーヒーなどを楽しめる。営業時間は午前10時から午後2時まで。

掲載日: 2023年09月27日