長浜市20歳のつどい、951人出席

責任ある行動、胸に誓い

 長浜市の「20歳のつどい」が7日、市内3会場で開かれ、今年度20歳を迎えた951人が晴れの門出を祝った。

 2022年4月の民法改正で成人年齢が18歳となったが、長浜市は従来通り20歳を対象として、名称を「新成人のつどい」から「20歳のつどい」へと改めた。

 長浜文芸会館で午前に行われた長浜西中、南中出身者の式典では、出席者を代表して上野魁さんと川地羽麗(うらら)さんが「誓いの言葉」を発表した。2人は「高校生活は新型コロナウイルスの影響を受け、当たり前だと思っていた青春の日々が当たり前ではなくなり、私たちの生活に大きな影響を与えた。高校の卒業式では在校生に見送られることなく、寂しい卒業式となったことを今でも覚えている」とコロナ禍を振り返った上、「このコロナ禍を通じてあらためて人と人との関わりの大切さを学ぶことができた」と述べた。

 20歳の節目を迎えたことに両親、友人、教師らに感謝の気持ちを伝え、「自分の歩む道に自信を持ち、責任ある行動を通じて一層前進する」と決意を語っていた。

 長浜文芸会館で午後に行われた北中と東中出身者の式典では田中嘉樹さんと林優寿萌さんがあいさつに立ち、コロナ禍などを念頭に「大きな変化、試練に見舞われることが大きかった」と振り返った上、オリンピックや将棋などでの若者の活躍に触れ「同世代の活躍を日々感じ、それに続いて自らの目標に進んでいくために私たちもより一層努力する」と語った。

 浅見宣義市長は式辞で、長浜市出身の堤茉央さん(早稲田大2年)がウエイトリフティングの世界大会で3位に入賞したことを紹介し、「皆さんが若い力を存分に発揮して、これからの未来に向け新たな光が差し込むことを期待している。皆さんは長浜、日本を担う光り輝く宝。一緒に明るい社会をつくっていこう」と語りかけていた。

 出席者はスーツや振り袖などの晴れ姿で友人との再会を喜び、記念写真を一緒に撮ったり、近況を報告し合ったりしていた。式典後には恩師のビデオレターの上映や抽選会もあった。

(木之本スティックホールで記念撮影に応じる出席者)

掲載日: 2024年01月09日