手作り布ぞうり「やわらか〜い」

沢本さん、木之本こども園にプレゼント

 高月町尾山の沢本すみよさん(76)が木之本認定こども園の園児のために布ぞうりを手作りし、10日、プレゼントした。園児はさっそく履き心地を確かめ、「やわらかい」「気持ちいい」などと大はしゃぎだった。

 同園の中川美和子園長が昔話に登場するぞうり履きのおばあさんに扮して園児に昔話の絵本を読み聞かせていたところ、園児から「僕たちも履きたい」などとリクエストがあったことから、布ぞうり作りの名人である沢本さんに協力を打診した。

 沢本さんは日ごろから不用になった布切れなどを縫い合わせて衣服や小物などを手作りし、自身を「もったいないばあさん」と呼んでいる。園からの依頼を受け、布団や風呂敷、浴衣などの布を使って1つずつ丁寧に編み上げ、年長組の園児37人分を約2カ月かけて手作りした。ピンクや青など色使いも鮮やかで、「汗を吸うように綿を使った。子どもたちがどんな顔や足をしているのかなと想像を膨らませて作った。気に入ってくれると嬉しい」と話していた。

 この日、園児が沢本さん宅を訪れ、直接、布ぞうりを受け取ると「可愛い」「履きたい」と大喜び。さっそく園に持ち帰って履き、布の感触を楽しんでいた。

掲載日: 2023年07月10日