創造力向上に「グリッド脳トレ」

造形作家・森さん開発、特許出願

 米原市の造形作家の森佳三さん(59)が開発した「グリッド脳トレ」を使った講座が11日、近江学びあいステーションで開かれ、地域の高齢者たちが体験した。

 森さんは美術の指導者や造形作家としてのこれまでの経験を生かし、1マス5㍉四方の方眼(グリッド)を塗っていく方法で、計算をしたり、絵を描いたりする脳トレを開発。「グリッド脳トレ」と命名して商標登録したほか、先月23日には特許出願を行った。

 森さんは「一般的な脳トレは正解を求める方法だが、グリッド脳トレは創造性を向上させて、発想力を育むことが目的にある」と解説。認知症の予防にも活用できるとしている。

 近江学びあいステーションでの講座には60代から80代までの約30人が受講。グリッドを塗りつぶしながら、算数の計算をしたり、笑顔の模様を描いたりした。受講した北村開子さん(80)は「普段はあまりしない計算を久々にやって、脳を使ったなと実感もできる」と話していた。

 森さんは今後も福祉関連の講座を中心にグリッド脳トレを活用するほか、関連本の出版も計画中。「グリッド脳トレは誰でもできることが特徴で、取り組みながら創造力と発想力を育むことにもつながる。各分野で活用してもらいたい」と話している。問い合わせは森さん℡090(8792)0023。

掲載日: 2023年07月13日