黒壁スクエア 観光客大挙

GW 人出はコロナ前の30%止まり

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて複数の都府県で緊急事態宣言が発出される中、ゴールデンウイーク(GW)期間中の人出は自粛ムードが強かった昨年に比べ大幅に増加。黒壁スクエアでも「ここしばらく、あれだけの観光客が来ることはなかった」(黒壁)という人出で、飲食店にはコロナ前を思わせる行列ができていた。

 今年のGWは全国的に人出が戻った。NTTドコモは携帯電話の位置情報から全国主要都市の人出を分析。滋賀県唯一の調査地点となっているJR草津駅西口では、コロナ前の一昨年に比べ1日で6.7%減、5日で15.4%減となったものの、昨年と比較すると1日で40.0%増、5日で27.0%増となった。

 一方、黒壁によると、黒壁スクエアの4月27日から5月5日までの人出は、コロナ前の一昨年と比べると約30%にとどまったが、北国街道や大手門通り商店街は多くの観光客で賑わい、飲食店には観光客が列を作った。

 黒壁では京都や大阪で緊急事態宣言が発出されている影響で滋賀に観光客が集中することを想定。ガラス館内に二酸化炭素測定器を設置して換気ができているか可視化し、消毒や検温などを徹底した。ガラス館では入場制限を行うには至らなかったが、検温や消毒のため入り口に行列ができた。また、黒壁体験教室のうち、吹きガラスやステンドグラス体験は事前予約で定員オーバーとなり、当日受付を断った。駐車場は北陸や東海、近畿ナンバーの車が目立った。

 黒壁では「久しぶりにゆっくりと散策できたという声を頂いた。皆さん検温や消毒など感染症対策に気を配られていました」と語っている。昨年、黒壁はGW期間中、全店舗を休業し、黒壁スクエアは閑散としていた。

掲載日: 2021年05月06日