曽根町の伊藤さん 敦賀で
めったに見ることができない深海魚「サケガシラ」を、曽根町の伊藤泰雄さん(68)が釣り上げた。体長は150㌢にもなり、伊藤さんは「25年間、釣りをしているが、深海魚も、これほど大きな魚も初めて」と驚いている。
サケガシラは銀白色の細長い体に赤色の背びれがある。その体型から糸状のひれを持つリュウグウノツカイに間違われることがある。通常は沖合の水深数百㍍に生息するといわれているが、詳しい生態は分かっていない。
15日夜から16日未明にかけて敦賀市鞠山の釣り公園でイカ釣りを楽しんでいた伊藤さんが投光器で海面を照らしていたところ、午前2時45分ごろに海中を浮遊する白く光る魚を見つけた。近くにいた釣り人の協力で2人がかりで釣り上げた。
釣り人らが「デカい」「リュウグウノツカイちゃうか」と騒ぐ中、インターネット検索でサケガシラと判明した。
4月には同じ場所でリュウグウノツカイを釣り逃がしている伊藤さんは「連続して珍しい深海魚に遭遇するのは何かの兆しか」と話していた。