郷土料理本「湖北の伝統食・地産食 決定版」を発行

肥田さんら、再発行望む声受け

 2007年に初版が発行され、再発行を望む声が根強かった郷土料理本「忘れぬうちに伝えたい湖北の伝統食・地産食 決定版」が湖北町食事文化研究会から発刊された。「小あゆの山椒煮」「焼きさばそうめん」「小豆ご飯」など地元の食材を使った料理104品を掲載し、研究会代表の肥田さん(80)=湖北町伊部=は「若い人にはこの本を台所に置いてもらい、時々でいいので故郷の料理を作って自分の子ども達に伝えて欲しい」と話している。

 料理本は肥田さんら旧湖北町の女性グループが古くから伝わる地域の味を学び、次世代に引き継ごうと、郷土料理のレシピをまとめて発行。人気のため11年にボリュームアップした増補版を出したが、半年ほどで完売。以来、「どうしても一冊欲しい」「再発行の計画はないのか」といった声が寄せられていた。昨春、肥田さんが黄綬褒章を受章したのを機に再発行の機運が高まり、再編集を進めてきた。

 決定版では、増補版に料理16品を追加し、従来のレシピについても作りやすいように見直した。肥田さんは「お米や大豆、琵琶湖の魚貝を中心とした料理を紹介している。台所に立つ若い人にも故郷の料理を伝えられれば」と話している。

 再発行にあたり、湖北伝統の食文化や暮らしの伝承に取り組む女性グループ「TSUNAGU」の野本育恵さん(58)=高橋町、川瀬順子さん(47)=神照町、川島典子さん(45)=同町=の3人が編集を担当した。3人は16年のグループ結成以来、肥田さんから郷土料理について教わっており、今回の決定版の編集にあたって、写真撮影や、レシピ、紹介文の見直しなどを担当した。

 川瀬さんは「料理本はちょっと聞きたいことを尋ねられるお母さんみたいな存在。この本でまずは郷土料理を作ってみて、自分や家族に合う味を見つけて欲しい」と呼びかけている。

 B5判変形、168ページ。オールカラー。2000部を発行。1650円(税込み)。肥田さん宅のほか、JR河毛駅売店、いわね書店、文泉堂、えきまちテラス長浜で販売している。問い合わせは肥田さん℡(78)0475へ。