遊休施設で賑わいを創出

余呉まちづくり研究会  日向ぼっこプロジェクト始動

 地域を愛する人たちが集まった「余呉まちづくり研究会」は、賑わいを創出する「日向(ひなた)ぼっこプロジェクト」を展開。市の遊休施設を活用した拠点づくりを始めた。

 研究会は余呉を住みやすいまちにするため、2018年、余呉地域づくり協議会の下部組織として発足。地域への愛着と情熱を持つ人たちが中心となり活動している。

 目標実現に向け▽ふるさと絵屏風▽森林活用▽歴史遺産の保存活用など7つのプロジェクトを掲げており、うち「日向ぼっこプロジェクト」は余呉支所近くの遊休施設「生きがい農園(旧緑化センター)」の有効活用を模索している。

 同センターは旧余呉町時代の1998年に完成。敷地面積2567平方㍍の中にドーム状のガラス温室や作業所、栽培場などがあり、温室で栽培された草花は町民に配布され、作業所ではジェラートの販売、栽培場ではお年寄りの生きがいづくりとして、農作物が作られていた。

 利用者の高齢化や事業者の撤退などがあり、市町合併後、施設は市に移管されたものの、手入れが十分、行き届いておらず、市から協議会へ無償貸与されるまでの6年間はほぼ放置されたままだった。研究会ではこの遊休施設を住民や外部の人との交流ができる場所に活用しようと、現在、10人のメンバーが施設内外の整備・清掃をしている。

 28日午前11時半からは「余呉楽(よごたの)」と題して、施設のあり方を考えるイベントを企画。市民からアイデア、意見を募る寄せ書きコーナーのほか、珈琲焙煎体験、軽トラマルシェ、焼き鯖寿司、野菜、スイーツの販売などを予定している。

 代表の大澤剛人さんは「将来的には地域の情報を集めて発信できる町内外の人たちのコミュケーションの場にしたい」と話している。問い合わせは余呉地域づくり協議会℡(86)8126へ。

掲載日: 2021年11月18日