賤ヶ岳リフト、新装オープン

地元待望、若者・女性もターゲットに

 賤ヶ岳リフトが6日、リニューアルオープン。この日、木之本町大音のリフト乗り場で開場式が開かれた。

 リフトは午前9時から午後5時(11月は4時)、12月1日まで運行。料金は従来と同じく中学生以上片道450円(往復900円)、小学生250円(500円)。

 リニューアル特典として今シーズン、利用者には「賤ヶ岳の絶景」「羽柴秀吉の家紋」が描かれた2種類のオリジナルうちわ、いずれかをプレゼントする。問い合わせは賤ヶ岳リフト☎(82)3009へ。

早期再開望む声、奥伊吹観光名乗り

 リフトは昨年3月23日、大雨で中腹の大量の土砂が崩落し、運行が不可能に。また、利用者はピーク時の2011年、約3万7000人余りいたが、17年は採算ベース(2万人)を割り、1万7000人まで落ち込んでいた。

 復旧工事もされず、昨シーズンを棒に振り、今シーズンに入っても再開のメドが立たないまま。地元や観光関係者からは早期再開を望む声が出ていた。

 運営していた近江鉄道は地元と再開に向けて、協議を進め、その中で譲渡を模索。新たな先として米原市甲津原の奥伊吹観光(草野丈太社長)が名乗りを上げた。

 奥伊吹観光は奥伊吹スキー場やグランピング施設「グランエレメント」の運営しており、現場で培ったノウハウを活用して、賤ヶ岳リフトを運営することに。崩落現場の復旧工事や眺望を確保するための雑木伐採などは同社のグループ企業「草野組」が担当した。

「地域の活性化に貢献したい」

 賤ヶ岳リフトの利用者の週末の利用者は約4割がシニア層。平日になるとさらにその傾向が強まり、9割を占める。

 奥伊吹観光は利用客の増大を図るため、女性や若者をターゲットにしたPR作戦を展開。看板を一新し、ホームページやSNSで情報発信。山頂テラスの開発やアスレチック施設の整備なども検討している。

 この日の開場式で、草野社長は「一旦、賑わいが途絶えたリフトの再開は難しいと思ったが、山頂に登り自分の目で確かめて『きれいなビューを何とかしたい』という衝動にかられた。地域の人に気軽に来てもらえるようにし、ミレニアム世代のコンテンツ作りをしたい。安全最優先に運行し、地域の活性化に貢献したい」と抱負を述べた。