買い物かご手に、弾む会話

平和堂、木之本で移動スーパー運行開始

 食料品の移動販売を通じて過疎地域の高齢者の買い物支援とコミュニティの活性化につなげようと、平和堂は6月から木之本地域で「移動スーパー」の運行を開始。1日、平和堂木之本店で出発式を行い、関係者が運行スタートを祝った。

 同社は2021年から甲賀市で「移動スーパー」を運行しており、そのノウハウを生かして今年4月、びわ地域28カ所で運行を開始していた。木之本地域では杉野、高時、伊香具地区の広場や集会所駐車場など21カ所を訪れる。

 移動スーパーはアル・プラザ長浜で食料品約500点を搬入し、月曜から土曜まで毎日運行。計49カ所の停留所に週1回訪れ、約15分間、販売する。

 平和堂木之本店での出発式にはアル・プラザ長浜の小田島孝支配人をはじめ、3地区の地域づくり協議会会長、平和堂と地域を橋渡しした長浜市社会福祉協議会の関係者が出席。テープカットで運行開始を祝った。

 小田島支配人は「商品の販売だけでなく、コミュニティの場となる。地域のお客さんに喜んでいただき、商品を通じて旬の季節感を味わっていただければ」、伊香具地区地域づくり協議会の藤田俊博会長は「地域住民の買い物の利便性向上だけでなく、地域住民の交流の場、高齢者の見守りの一助となることを祈念する」とあいさつしていた。

 出発式の後、移動スーパーが最初に訪れた川合会館前では、さっそく地域の高齢者や家族連れが買い物を楽しみ、かごを手に会話を弾ませる住民の姿も見られた。

掲載日: 2024年06月03日