疫病退散願い 節分祭

長浜八幡宮 豆は手渡し全員に「福」

 長浜八幡宮で2日、厄災を払い、福を呼び込む節分祭が行われた。新型コロナウイルスの感染防止のため恒例の「豆まき」を取り止め、参拝者1人ずつに手渡す「豆授け」に改めたが、参拝者全員に福豆が行き届き、八幡宮「コロナ対策で豆まきはできなかったが、これはこれで良かった」と話している。

 本殿での祈祷の後、拝殿で鬼を追い払う「鬼やらひ式」があり、長浜曳山祭總當番の吉田豊委員長の扮する4つ目の「方相氏」が矛と盾を打ち鳴らして疫病退散を願い、長浜署の寺堀清署長が「弓司」となって鬼を払う破魔矢を3方に放った。

 その後、還暦や古希を迎えた奉仕者が裃と頭巾姿で参拝者に豆を配った。参拝者は例年の半数ほどの約150人で、列に並んで順番に福豆を受け取っていた。例年の豆まきでは福豆をもらえない参拝者もいるが、この日は全員に手渡しされ、参拝者はにっこりとした笑顔を見せていた。

 今年は地球の公転周期の関係で124年ぶりに2日が「節分の日」となった。

掲載日: 2021年02月03日