小谷児童館でスマートグラス体験
拡張現実(AR)機能を備えた眼鏡型の情報端末「スマートグラス」の体験会が30日、小谷丁野町の小谷児童館(ニコニコハウス)で開かれ、子ども22人が室内にいながら目の前で海洋生物へのエサやりを楽しんだ。
スマートグラスはサングラスのような形で、目の前の景色はそのままに文字や映像、ARなどを同時に見ることができ、産業分野やイベントなどで普及が進んでいる。
体験会は北近江リゾート(高月町唐川)が子どもたちに最先端の技術に触れてもらおうと、スマートグラスを開発した取引企業の日本出版関西支社(大阪市)に協力を呼びかけて企画した。
子どもたちが体験したのは簡単な操作で海の生き物と触れ合えるゲーム「海の生き物と遊ぼう!」。グラスをかけ、目の前に掲げた手をグーにするとクマノミやウミガメなどの生き物が泳いで現れ、パーにすると星形のエサが出現して魚たちが寄って来る。
子どもたちは魚に近寄って上からのぞき込んだり下から見上げたりして、その泳ぎを観察。突然現れたサメに驚いて悲鳴を上げる子どもや、クマノミを捕まえようとする子どももいて、思い思いに拡張現実が作り出す海の世界を満喫していた。
速水紗菜さん(小谷小3年)と佐藤根彩羽さん(速水小4年)は「ウミガメとかエイとか、いろんな魚を目の前で見られて、エサやりもでき、とても面白かった」と話していた。
北近江リゾートの担当者は「子どもたちの喜ぶ反応が予想以上で、企画して良かった。ゴールデンウイークなどにも体験イベントを検討してみたい」と話していた。