早川鉄兵さん初作品集、 絵本「白鳥になった王子」

古事記題材に 伊吹山の動物達が登場

 米原市を拠点に活躍する切り絵作家・早川鉄兵さん(37)が初の作品集となる絵本「白鳥になった王子」を能美舎(木之本町大音)から発行する。

 古事記の「伊吹山の白猪」を題材に、早川さんがオリジナルのストーリーを創作した。ある国の王子が山の神に決闘を挑もうと山へ向かい、先々で出会う動物たちに思い留まるよう説得されるが、聞く耳を持たずに山の奥へと進んでゆく物語。シカやキツネ、クマなど伊吹山に生息する野生動物の生き生きとした姿を早川さんが17点の切り絵で表現している。

 古事記の「伊吹山の白猪」は荒神退治へと伊吹山に入った日本武尊が荒神の白猪が降らせた氷雨によって返り討ちに遭い、山麓の湧き水で正気を取り戻す物語。絵本では日本武尊を「王子」、伊吹山を「北の山」としている。また、古事記では山中の描写がないことから、早川さんが想像をめぐらせて、日ごろ出会う動物たちを登場させた。

 早川さんの切り絵に魅了された能美舎代表の堀江昌史さん(33)が早川さんに絵本の製作を提案し、約1年かけて完成させた。堀江さんは「動物がたくさん出てくるので小さな子どもでも楽しめる。アートに触れるきっかけにもなれば」と話している。A4判40ページ。2200円(税別)の一般流通版と、切り絵の複製を付録にした3000円(同)のイベント販売用がある。1月14日から一般販売予定。問い合わせは能美舎℡080・2079・4692へ。

 絵本「白鳥になった王子」の発刊を記念して、1月5日から13日まで、ながはま文化福祉プラザ(さざなみタウン内)で原画展などが開かれる。

原画展とワークショップ

 プラザ内に絵本の原画をはじめ早川さんの作品を展示する。12日午後1時半からは多目的ホールで早川さんのトークイベントと絵本の読み聞かせ(定員100人、無料)。11日午前10時、午後1時半、13日午前10時、午後1時からは動物切り絵ワークショップ。11日が子ども向け(定員各回20人、参加費1000円)、13日が大人向け(35人、2000円)。申し込みは、ながはま市民協働センター℡(65)6525へ。