秋に発表会、小中学生男女を公募
長浜曳山まつり推進会議(吉田豊会長)は子ども歌舞伎の普及啓発のため、長浜文芸会館で子ども歌舞伎発表会を企画。11月の舞台に向け、歌舞伎に出演する子ども達を公募している。
長浜曳山まつりの子ども歌舞伎の役者は山組関連の男児に限定されているが、今度の発表会は住所、性別を問わず、小学4年生から中学1年生を対象に広く公募する。演目は「絵本太功記十段目尼崎の段」。7月2日に開講式を行い、夏休みや土日の計28回、午後1時から6時まで曳山博物館伝承スタジオで稽古を行う。
発表会では子ども歌舞伎の伝統を支えている三役(振付、太夫、三味線)の育成のため、曳山博物館で開かれている三役修業塾の塾生の成果披露もある。
主催の同会議は長浜曳山祭總當番委員長経験者をはじめ、各山組、若衆会、長浜観光協会、長浜商工会議所など関連団体の代表39人で構成され、ユネスコ無形文化遺産でもある長浜曳山まつりの保存・伝承、情報発信などを目的に2018年11月に結成された。コロナ禍で活動が限定されていたが、今年度から活発化させる。吉田会長は「曳山まつりでは地元から役者が出ているが、子どもたちには歌舞伎を演じたいという憧れがある。多くの人に応募してもらい、歌舞伎を通じて長浜の伝統文化に触れてほしい」と話している。
応募は所定の用紙に必要事項を記入して曳山博物館に申し込む。問い合わせは同博物館℡(65)3300へ。