特別天然記念物のカモシカの子ども
大雪の余呉町中之郷で7日午後、特別天然記念物ニホンカモシカのかわいい子どもが撮影された。
カモシカは体長50㌢ほどの薄い灰色。顔の周りは白く目はパッチリで短い角を生やしていた。同所にあるウッディパル余呉(事務所)前の谷川で雪の間から出ている草を食べていた。
現場は積雪約80㌢あり谷川のすぐ上は駐車場で職員が除雪作業などをしていたが、カモシカは逃げようともせず1時間以上にわたり雪の間から見える斜面や川辺の草を食べ続けていた。
カモシカを見つけた同事務所の岡田翔太支配人は「人間のいる事務所近くで見たのは初めて。草を探しているうちに迷い込んだのでは」と話していた。
琵琶湖水鳥・湿地センター(湖北町今西)の池田昇平さんは「大雪のため山上では草が埋もれたため、親子で里山に降りてきたらしい。カモシカは用心深いので親は逃げているが、近くで子どもを見守っているはず」と話している。