大玉のトマト、完熟!

脱サラの宮川さん、試練乗り越え

 下之郷町の宮川忠幸さん(44)は脱サラして、今シーズンからトマト栽培に挑戦。さまざまな試練を乗り越えながら、完熟の大玉トマトを出荷している。

 宮川さんは2年前、「思い切って農業を生業にしよう」と勤めていた会社を辞めた。実家は稲作中心の兼業農家だったが、新たなことを始めようと考えた。イチゴ栽培も視野に入れたが、湖北地域には競合する農家が多いことからトマト栽培に挑むことにした。

 8月に苗を植え、ビニールハウス内を暖房で温めて、トマトの流通が少ない冬の間、収穫できるようにしている。これまで375平方㍍のビニールハウス1棟を1人で世話してきた。

 ハウスでは大玉を中心に生産しており、水管理など初心者にとってトマト栽培は苦戦の連続だった。しかし、今では苦労が実り、中には400㌘以上のトマトもとれるように。一応のメドが立ち、ハウスを増築してトマト栽培に本腰を入れようとした矢先、父の忠治さん(享年70)が先月、急逝。父がしていた稲作など、農業全般をすべて自分が担うことになった。

 「トマトを続けるか否か」—宮川さんは「人とのつながりが増え、さまざまな人と出会えることが楽しく、励みになっている」と来年もトマト栽培にチャレンジする。「地方のものと違い、完熟した状態で出荷している。生産者の顔が見える真っ赤なトマト」と自慢げに話す宮川さん。今期の出荷は1月中旬まで続く。

 なお、大玉トマトは道の駅「浅井三姉妹の郷」、フレンドマートに卸している。一部は自宅でも1個200〜300円で販売。直売所は下之郷中町の南側。赤い幟が目印。31日と1月1日休み。