休校中の卒業式、長浜小は161人巣立つ

教員がサプライズ上映「心込めた」

 長浜市内のほとんどの小学校で19日卒業式が行われた。新型コロナウイルスの感染防止のため休校措置が取られる中での式典は、在校生や来賓の出席が取り止めになるなど各校が規模縮小を余儀なくされたが、長浜小の卒業式では教職員がビデオ映像を作成してサプライズ上映するなど心を込めた演出で、卒業生の門出を祝った。

 長浜小では在校生の出席を見送ったほか、来賓もPTA会長1人に絞り、時間を例年より20〜30分短縮。卒業生の座るイスを離して配置し、保護者には会場の体育館の入口で手指の消毒とマスク着用の協力を呼びかけて新型コロナの感染対策に配慮した。

 式典では卒業生161人(男子75人、女子86人)が保護者や教職員の拍手で迎えられ体育館に入場。杉本義明校長から一人一人卒業証書を受け取った。

 杉本校長は式辞で「前例のない休校措置で、令和最初の卒業式にもかかわらず多くの制限の中での挙行となることに、保護者の心情はいかばかりかと察するに余りある」と前置きしたうえで「職員一同、心を込めて準備をしてきた」と語った。

 卒業生には、体育館に掲げられている柔道家・三船久蔵十段揮ごうの書「勇猛精進」を取り上げて「勇猛は勇ましく雄々しいこと、精進は精神を打ち込んで努力すること」「皆さんも勇猛精進、高い志を持って困難に負けず夢に向かってしっかりと歩んでください」とはなむけの言葉を贈った。

 式典の最後には教職員が児童らに内緒で作成したビデオ映像を上映。入学式や運動会、遠足、学校生活のようすを映し、全教職員が笑顔で「卒業おめでとう」と心のこもったメッセージを添えていた。

 長浜市教委によると全25校のうち、23校が19日に卒業式を実施。2校はすでに済ませた。いずれも在校生は出席せず、卒業生と保護者、教職員のみで実施した。