9月23日、浅井文化ホールで
世界的指揮者でドイツ在住の大植英次さん(62)=写真=が23日午後1時から浅井文化ホールで、市内の中学校と高校の吹奏楽部を対象とした公開レッスンコンサートを行う。19日に市役所で記者会見した大植さんは「僕が縁の下の力持ちになって音楽を盛り上げたい」と思いを込めた。
大植氏は大阪フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー名誉指揮者。20世紀を代表する音楽家レナード・バーンスタインの助手を務め、欧米各国の交響楽団で指揮者や音楽監督を歴任。2005年にはバイロイト音楽祭で日本人として初めて指揮した。
レッスンコンサートは長浜市と姉妹都市の独アウクスブルク市との交流事業を支援する山岡記念財団が主催し、今年で2回目。
「ドイツ音楽を通して音楽の素晴らしさを分かち合おう」をテーマに、曲の書かれた時代背景や作曲者の意図・心情など、音符の中に潜む意味合いを読み取り、表現力を磨く。
第1部は高月中、虎姫中、長浜西中が出演。大植さんの指導でドイツの作曲家ワーグナーの歌劇「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への行進」を合同演奏する。第2部は長浜北高、虎姫高がフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」を披露する。大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバーも参加する。
大植さんは記者会見でレッスンについて「音楽は教えるのではなく、一緒に分かち合うことが大事」と説き、「レッスンを受けると、1時間でこんなに変わるのか、というのを見せたい」と意欲を語った。
なお、レッスンコンサートは入場無料だが整理券が必要。浅井文化ホールと長浜文芸会館で配布中。残りわずか。問い合わせは共催の長浜市生涯学習文化課☎(65)6552へ。