ライフスタイル見直し、開花

ブルーベリーガーデン伊吹・土川さん

 米原市杉澤のブルーベリーガーデン伊吹で、6月の初オープンに向け、準備が着々と進められている。新型コロナウイルスで先行きは不透明だが、娘の介護に追われるオーナーを励ますかのように、ブルーベリーの花が咲き誇っている。

 脱サラでブルーベリー栽培を始めた代表の土川博司さん(55)方はとも働き夫婦。特に妻は大津まで通勤しているため、毎日、帰りが遅かった。1人娘、沙樹さん(25)は重度の障害を持っており、会話や日常生活が満足にできない。普段は作業所に通所し、へルパーに介助してもらっているが、夜は1人になってしまうため、土川さんは2年前、勤めていた滋賀大学を辞め、沙樹さんの介助をするように。

 娘の介護をしながら、収入を得られる方法を模索する中、以前から興味があったブルーベリー農園に挑戦することを決心。先進地の技術を学び、業者のアドバイスを受け、湖北初の養液ポット栽培に挑んだ。

 養液栽培はポットの中にアクアファームと呼ばれる粒状スポンジの擬似土壌を入れ、点滴方式で水と液肥を供給する。タイマーによる自動制御のため、作業負荷が軽減できる。

 しかし、土川さんは約3000平方㍍の農園で35品種、900本の木を1人で管理しており、苦労も絶えない。ブルーベリーは酸性土壌を好むため、その管理に気配り。今の時期は白やピンクの花が開花しているが、大粒の実をつけるよう、連日、花芽の剪定に追われている。

 新型コロナの影響で29日に予定していたブルーベリーのお花見&撮影会は中止。5月から開始するはずだったバーベキューコーナーや飲食が楽しめるログハウスもオープンを見合わせている。

 土川さんは「伊吹山が見える大自然の中、自分のライフスタイルに合わせた仕事が見つかったことに感謝している」と笑顔。「うちのブルーベリーは大粒で、酸味と甘さのバランスが絶妙。(新型コロナの一刻も早い終息を願い)6月20日開始予定のブルーベリー狩りを楽しみにしてほしい」と話している。

 ブルーベリーガーデン伊吹は春照小学校の裏手。花の見ごろは5月初旬まで続く。問い合わせは℡090(5045)8713。